【オークス予想2025】勝ち馬に必要なマスト条件とは?脚質・前走・騎手からピックアップ

3歳牝馬にとって過酷な舞台となるクラシック・優駿牝馬(オークス)。このレースを制するには、まず上位人気に支持されることが必須条件だ。過去10年の勝ち馬はすべて3番人気以内で、1番人気が6勝、2番人気が1勝、3番人気が3勝と堅実な決着が目立つ。
馬券圏内に入る馬も人気サイドが中心で、1番人気と2番人気がともに馬券に絡んだ年が6回、3番人気以内の2頭以上が絡んだ年は8回と、高配当を狙うには工夫が必要な一戦といえる。その中でも注目したいのは、2019年から5年連続で馬券に絡んでいる二桁人気馬。勝利こそないものの、「0-2-3-82」というデータは、3着候補として侮れない存在である。
前走レース別では、桜花賞組が圧倒的に優勢で、「7-5-7-63」という成績。特に直近2年は3着までを独占しており、最も信頼できるローテーションといえる。桜花賞の着順にかかわらず、出走していれば評価は上がる。一方、他レース組は好走が大前提となり、キャリアは多くても6戦までが理想だ。
脚質面では差し馬が「7-4-7-61」と最も好成績を収めている。府中の長い直線、そして距離延長となる2400mでは、差し脚の鋭さが勝敗を左右する。前で粘る力があれば逃げ・先行でも可能性はあるが、基本的には末脚重視の構成で組み立てたい。
騎手に目を向けると、ルメール騎手が過去10年で「4-2-0-3」と高い安定感を見せており、現在は4年連続で連対中。今年も桜花賞馬に騎乗予定で、信頼できる軸といえるだろう。
以上を踏まえ、注目馬として挙げたいのが以下の4頭だ。
1頭目は桜花賞を制したエンブロイダリー。1勝クラスから一気の3連勝でG1制覇を果たした実力馬で、ルメール騎乗、東京実績ありと不安材料は少ない。一気の4F延長を克服できるかどうかがカギとなりそうだが、実績では抜けており、脚質的にもマッチしている。連軸としての信頼性は高い。
2頭目は桜花賞2着のアルマヴェローチェ。阪神JF覇者でもあり、重賞でも好走実績豊富。タフな馬場やハイペースにも対応可能で、切れより持続力に長ける脚質はオークス向き。距離が伸びて良さが出るタイプだ。
3頭目は桜花賞・3着から参戦するリンクスティップ。2走前のきさらぎ賞でも展開が向かない中で2着に好走しており、負けて強しの内容。前走の桜花賞も距離が短すぎた印象で、出遅れと大外捲りでの3着は能力が高い証拠だ。府中2400mで重めの馬場になれば桜花賞以上の結果も。
最後はフラワーC・1着から参戦するレーゼドラマ。府中の2400mはゆりかもめ賞・6着で経験済み。G3勝ちの力にプラスして府中2400mの経験を活かせれば。さらに馬場も渋るなら面白く、波乱の演出に期待したい伏兵だ。
クラシックの頂点を目指す3歳牝馬たちが激突するオークス。王道を歩む人気馬の信頼度は高いが、データに裏付けられた伏兵の激走にも要注目。今年もまた、タフな東京芝2400mで繰り広げられる熱戦から目が離せない。