【ラジオNIKKEI賞2016予想】"格"よりも"勢い"を重視したい

春のG1シーズンも終わり、今週末からは福島で中京で競馬が開催スタートとなります。7月3日の日曜日は福島で「第65回ラジオNIKKEI賞」(G3)が開催されます。全19頭の登録馬を見てみると、その殆どが500万下の条件戦を勝ち上がってきた馬ばかり。いよいよ夏競馬も本番を迎えたなという感じです。

重賞戦で好走歴のある馬は必然的に人気を集めそうです。ニュジーランドT(G2)2着のストーミーシー、毎日杯(G3)2着のアーバンキッド、フェアリーS(G3)2着のダイワドレッサー、京都新聞杯(G2)4着のブラックスピネル、重賞で好走歴のあるこの4頭が人気上位となりそうですね。

しかし、実は前走が重賞だった馬の勝馬は過去10年で3頭のみと少なめ。条件戦から挑んだ馬による優勝が6頭と、条件戦組の方が好走する傾向にあります。前走のデータのみですし、あくまで数多くあるデータの内の一部に過ぎませんが、傾向からして格よりも勢いを重視した方が良さそうな印象です。

今一番勢いがあるのはこの馬だ!

それを加味したうえで筆者が注目しているのはブラックスピネル。2走前の京都新聞杯ではC.ルメール騎手とのコンビで4着に敗れておりますが、1着馬のスマートオーディンとは2馬身差の0.4秒差。ゴール前で3着馬にクビ差で交わされての4着でレース内容的にはそこまで悲観する内容でもありません。そして前走の白百合S(OP)では2度目のコンビとなる武豊騎手に手綱が戻り、ゴール前で他馬を差し切り見事オープン2勝目を果たしました。

前走のレース内容の良さもそうですが、これまで全戦で掲示板を外していないことなども好材料。今勢いのある馬であることも確かですし、鞍上の信頼度も高いです。適距離の1800で直線に急坂のない福島も合いそうですし、好条件が揃っています。スピネルの名が付く馬に武豊というだけでかなり人気も集めそうではありますが、G1への出走に期待してアタマで狙ってみたくなる一頭でもあります。