【紫苑S予想2019】クールウォーター✕野中、先週の“ジナンボー”にあやかり一発なるか

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今週はいよいよ秋の牝馬三冠トライアルの初戦となる「紫苑ステークス」が中山競馬場の土曜メインレースで開催されます。3着以内なら秋華賞への出走が叶うレースですが、有力どころは秋華賞直行、もしくはローズステークスを視野に入れるケースが多いため混戦が予想されておりました。しかし、オークス2着のカレンブーケドールの登録が影響したのか、登録時点で15頭と1勝馬でも出走可能となり、最終的にそのまま15頭立てのレースとなりました。

今回そういう意味でも運を味方につけたといえる穴馬が美浦・堀厩舎のディープインパクト産駒・クールウォーターです。母はクロウキャニオンということで、両親ともに金子真人HDでおなじみの血統。G1には手が届いておりませんが、兄弟から重賞勝ち馬も出ている血統です。

先週の新潟記念はユーキャンスマイルが優勝、続いて2着にジナンボーが入り、金子真人HDのワンツーフィニッシュとなりました。勢いがつくと止められないのもこの陣営の特徴であり、展開こそ違えど2015年宝塚記念のラブリーデイとデニムアンドルビーを彷彿とさせるものがありました。

これまで3戦は藤岡康太騎手が騎乗してきましたが、今回は野中騎手との初コンビで挑むこととなりました。野中騎手といえば海外武者修行を経て今年こつこつと結果を出してきている途中ですが、美浦・根本厩舎所属で兄弟子に丸山元気騎手、妹弟子に藤田菜七子騎手がいる所謂“次男坊”の位置づけでもあります。

良血がようやく芽吹いてきたジナンボーにあやかりたいところですが、その他に推せる点として今回堀厩舎からは2勝馬のエアジーンが出走予定となっており「2頭出しは人気薄から」のセオリーに沿うならばクールウォーターにも目がありそうです。

野中騎手と秋のトライアルといえば、ディーマジェスティが勝利した2016年のセントライト記念で、単勝万馬券の超人気薄ながら4着に入ったもののわずかな差で菊花賞切符を逃したネイチャーレットが浮かびます。

今年も人気薄は変わらないものの、桜花賞馬不在の秋華賞で混戦も予想されるだけに、権利を取って今年こそ秋クラシックに参戦してもらいたいものです。