【京王杯2歳S予想2018】アスターペガサス、ひと夏を越した成長に期待

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朝日杯フューチュリティステークスのステップ競走「京王杯2歳ステークス」が3日(土)に東京競馬場で開催されます。昨年の勝ち馬タワーオブロンドンは続く朝日杯フューチュリティステークスで3着。一昨年の勝ち馬モンドキャンノも次走の朝日杯フューチュリティステークスで2着に入っており、本番に直結しやすい一戦です。

小倉2歳ステークスの勝ち馬ファンタジストや、函館2歳ステークスの勝ち馬アスターペガサス、ダリア賞を勝ったアウィルアウェイなどまずまずのメンバーが揃いましたが、今年は9頭立てとやや寂しい頭数となりました。

過去10年で3着内に入った述べ30頭中10頭は、前走が2歳重賞だった馬でした。次いでオープン特別が8頭、500万下が5頭となっております。基本的には前走が2歳重賞だった馬が上位争いの中心となりそうです。

そんな中で注目しているのはアスターペガサスです。

デビュー戦は逃げ馬の直後の3番手を追走し、直線序盤であっさり交わして2馬身半差の圧勝。続く函館2歳ステークスではスタートで出遅れ、4コーナーでも11番手と苦しい競馬を強いられましたが、残り1ハロンで大外を強襲し、粘る逃げ馬をゴール寸前でハナ差捉えて差し切り優勝しました。

私は、レース前に「スタートは決して良い方ではない」という木野調教助手コメントと、アメリカの牧場からも「ゲートの出がもう一つ」というコメントを読み、函館2ステークスではアスターペガサスは消してしまっておりました。

案の定レースでは出遅れて新馬戦とは真逆の後方からの競馬となったのですが、直線ではまさかの強烈な末脚で勝利し、面を食らったのを覚えております。前で競馬ができれていればさらにインパクトの強い勝ち方をしていたのではないでしょうか。

函館2歳ステークスのメンバーのその後が芳しくないのでメンバーレベルが低かったとも言えますが、鞍上の小崎騎手や木野助手が口を揃えて「まだ後ろが緩い」ともコメントしていることからも、伸びしろはまだまだありそうです。今回は他馬にも抜けて強いというメンバーがおりませんので、前走のパフォーマンスなら十分好勝負が期待できる1頭だと思っております。

血統は父Giant's Causeway、母R Heat Lightning、その父Trippiという血統。母R Heat Lightningは2010年の米G1スピナウェイステークス(ダート1400m)の勝ち馬。父Giant's Causewayの日本代表産駒はエイシンアポロン、スズカコーズウェイなどがおり、マイル前後を得意とする馬が多いです。前走の馬体重は490kg(-6kg)と馬格もある馬ですし、マイルまではこなせそうな印象です。

課題であるゲートを克服すればさらに楽しみですし、一息入れてさらに成長した姿を見せられるかに注目しています。