【セントライト記念2019予想】地方馬ミューチャリー、芝でも持ち味の末脚爆発なるか

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今週は、3歳牡馬クラシックの最終戦である菊花賞へのトライアル「セントライト記念」が行われます。翌週にはもう一つの菊花賞トライアル「神戸新聞杯」も行われ、いよいよ有力馬達が始動してきました。

今年のセントライト記念は、ダービー5着のニシノデイジーをはじめダービー出走馬が7頭も
出走してきたのに加え、上り馬としては、藤沢厩舎の秘密兵器ルヴォルグや、現在3連勝中の
オルフェーブル産駒のオセアグレイト、無敗の3戦3勝馬トーセンラー産駒のザダルと言った血統的にも、3000mの菊花賞に向いてそうな有力馬も出走してきました。

今回何より注目しているのが、久々の地方所属馬ミューチャリーです。

地方所属馬によるセントライト記念出走と言えば2004年に勝ったコスモバルクを思い出す競馬ファンもいると思いますが、近年は地方所属馬がクラシックのトライアルに参戦するケースは稀です。そういう意味でも久々の地方所属馬からの参戦ということで、ある意味注目しているファンも少なくはないのではないでしょうか。

父はダート馬パイロで母もダートの短距離で活躍したゴッドビラブドミーという血統。産駒のほとんどがダートで活躍しておりますが、母父ブライアンズタイムで母母がゴッドインチーフと母方血統は芝で走ってもおかしくない背景があります。

この馬の最大の魅力は切れ味鋭い末脚で、大井競馬の3冠レース緒戦の羽田杯では上り3ハロン36.9秒をマークし快勝。中央の芝レースと比較すると大したことのない数値ですが、羽田杯で2番目の上がりが38秒6よりも1秒7も速いのは驚異的な数値です。力差で1秒ほどの差は出ても、2秒近く差をつけるのは非常に稀です。ダートで素晴らしい切れ味を出せる馬の芝での挑戦ですから、芝ではどの程度の切れ味を見せてくれるのか期待が膨らみます。

強い馬は中央競馬だけではなく、地方競馬からデビューするケースももちろんありますし、日本の競走馬は全体的にレベルが上がってきており、オグリキャップやコスモバルクのような中央の芝でも活躍する馬が地方からそろそろ出現してきてもおかしくありません。

ミューチャーリーがそうであると確信があるわけではありませんが、地方から強い馬が登場し中央競馬の馬を倒すドラマを見てみたいと思う気持ちもあり、こうした地方から挑戦してくる馬を応援したくなるファンも少なくはないでしょう。

近戦の好走例からも、その可能性を感じさせるミューチャリーならあるいはと期待したくなります。ということで今年のセントライト記念は、地方の星ミューチャリーが持ち味の末脚を発揮し、穴を開けることに期待した馬券で勝負したいと思います。