【日本ダービー2025予想】クロワデュノール絶好条件!持続力勝負なら勝ち負け
前走の皐月賞で2着に好走したクロワデュノール。序盤から積極的に先行し、4番手を追走。レース前半1000mは59.3秒とやや速めの流れとなり、後半も1000m通過が57.7秒という持続力勝負のラスト5ハロン戦となった。その中で、外を回って早めに進出する他馬を前に行かせ、直線で満を持して仕掛けると、堂々と先頭に立って押し切りを狙う展開に持ち込んだ。最後はミュージアムマイルに差されたものの、0.3秒差の2着に粘り込んだ。
直線手前では、外からまくってきた馬に進路を狭められ、鞍上がやむなく手綱を引く場面もあった。不利がありながらも、レコード決着という速い流れをただ一頭、前で受けての2着は高く評価すべき内容である。
2走前のホープフルSでは一転してスローペースの流れを後方で控え、直線では楽に抜け出して2馬身差の完勝。GⅠの舞台で世代上位の力を示した。さらに3走前の東京スポーツ杯2歳Sでは、後にきさらぎ賞を制するサトノシャイニングを相手に完勝しており、重賞でも地力の高さを証明してきた。
クロワデュノールの持ち味は、持続的に脚を使えるタイプであり、後半5ハロンの持久戦になりやすいダービーの舞台には適性がある。瞬発力勝負ではやや分が悪い印象だが、今週は水曜から雨予報が続いており、馬場が悪化すればその懸念も軽減されるだろう。
さらに今年のダービーは明確な逃げ馬が不在で、スローペースからのロングスパート戦になる可能性が高い。そうなれば、クロワデュノールにとっては願ってもない展開だ。東京コースでの好時計実績もあり、早くから「ダービー向き」と囁かれてきた存在だけに、今回の舞台はまさにベストシナリオと言える。
皐月賞をひと叩きされ、状態面でもさらなる上積みが見込める今回は、いよいよ世代の頂点を射程に捉える絶好の機会。地力、適性、そして天候までもが味方する今、クロワデュノールがダービーの栄光を掴む準備は、すでに整っている。