【皐月賞2025予想】無敗のG1馬クロワデュノールにとって試金石、再戦組のリベンジに要警戒
中山競馬場のメインレースはクラシック三冠第一弾の「皐月賞」が開催される。
今年の主役候補はホープフルSを制して以来のレースとなるキタサンブラック産駒・クロワデュノールだ。ここまで無敗の3連勝で皐月賞に挑むが、先週の桜花賞では、同じくぶっつけ本番だった2歳女王アルマヴェローチェが敗れており、今回もぶっつけ本番のリスクは看過できない。クロワデュノールは出走馬の多くと既に対戦済みで、勝負付けが済んでいると見ることもできるが、成長力に富む新勢力の挑戦がどこまで通用するかが焦点となる。
そして、そのクロワデュノールと未対戦なのが、同じく無敗のキズナ産駒・エリキングだ。骨折明け初戦が皐月賞という点は不安材料だが、秘めた能力は高く、いきなりG1でも通用して不思議はない。
また、朝日杯FS2着から弥生賞4着と着実にステップを踏んできたリオンディーズ産駒・ミュージアムマイルも要注目の一頭である。父リオンディーズはG1での大物食いで知られ、血統背景的にも舞台設定との相性は良好だ。鞍上のモレイラ騎手は、桜花賞・東京スプリントと立て続けに重賞を制して勢いに乗っており、テン乗りながら黄菊賞ではC.デムーロ騎手とのコンビで勝利を収めている実績もある。
一方、クロワデュノールと既に対戦した組の巻き返しにも目を向けたい。共同通信杯を制したマスカレードボール、弥生賞勝ち馬ファウストラーゼン、スプリングSの覇者ピコチャンブラック、若葉Sを勝ったジョバンニらは、いずれもホープフルSでクロワデュノールに敗れている。しかし、それぞれがこの春に成長を遂げていれば、逆転の可能性も十分にある。
過去10年のデータを見ると、1番人気馬が勝利したのは2020年、ホープフルSからの直行で皐月賞を制したコントレイルまでさかのぼる。無敗馬がぶっつけで挑む難しさも含め、今年の皐月賞は一筋縄ではいかない一戦になるだろう。
世代の頂点を懸けた注目の皐月賞。波乱含みの展開も想定されるだけに、最後まで目が離せない。