福永落馬で改めて気になる来年以降のリーディング争いの行方

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ローブティサージュ騎乗で臨んだスワンSでまさかの大事故に遭遇してしまった福永騎手。幸い意識はあるとのこと。お父さんの洋一騎手を知るオールドファンにはフラッシュバックで怖い思いがよぎったのではないでしょうか。落馬こそしてしまったものの何よりも無事でよかったです。

とはいえ無傷とまでは行かず、秋のG1シーズンは地方交流含め全休になりそうです。JBCスプリントで人気が予想されていたベストウォーリア含め、JBCで騎乗予定だった馬は川田騎手に乗り替わりが決まりました。ミルコ・デムーロ騎手もカジノブギで見事1着も騎乗停止9日間の処分。リーディングジョッキーの戦線離脱、追い上げる有力騎手の騎乗停止と、今シーズンも残り2ヶ月あるので、リーディング争いが混沌としてきました。

今年のリーディング争いもさることながら、気になるのは来年の行方です。今年は3月からの騎乗だったデムーロ騎手や、Twitter騒動で更に遅れたルメール騎手も当然1月からフル参戦になります。遅れての参加でも上位争いに食い込んできている両騎手ともにフル参戦となれば、来年以降のリーディングがひょっとしたら史上初の外国人騎手になる可能性が高いのではないでしょうか。それはそれで国際化を標榜している競馬界だけにいいことなのかもしれませんが、心情的には複雑です。わかりやすい例えを一つあげるとすれば、相撲があります。

若貴全盛期以降、ほとんど外国人に席巻されているといえる日本の相撲界。せめて日本人にも強い横綱がいてほしい。そう思うのはどれだけ判官びいきであっても、日本人の思考としては自然ではないかと。来年のことを言うと鬼が笑うとは言いますが、来年もデムーロ・ルメール両騎手がどれだけ勝ち数をあげられるか、やはり注目せざるをえません。