【伏竜S予想2020】ダート路線期待の良血ダノンファラオ、オープンクラス初参戦

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近年、外国馬がジャパンカップで低迷しているように、日本の高速馬場への適応という面では外国産馬においても未知数な面があります。そういった意味でダートのほうが買いやすいといった側面が競馬ファンや、各陣営にもあるのかもしれません。先日のサウジカップを含め、ドバイワールドカップ、ペガサスカップなど高額レースが増えてきたダート路線。日本の馬産において3歳クラシックを目指すのが王道ですが、今後賞金を狙っていくうえでダートに本腰を入れていく牧場や、様々な個性が出てくる可能性もあり、一競馬ファンとして期待感を覚えます。

とは言え、日本の現状では高額賞金は芝のレースに偏っており、ダート路線濃厚な血統馬を2億円近くで購入するのは相当な勇気が必要だったことでしょう。今週土曜中山10レースの伏竜ステークスに出走するダノンファラオが、そんな1頭となっています。

父は米三冠を37年ぶりに達成したアメリカンファラオ、母のクリスプはアメリカG1サンタアニタオークス勝ち馬ということで、アメリカでデビューすれば納得の高額馬ですが、ただでさえ回収の難しい2億円という金額をダート路線で達成するかがまずは注目となります。

デビューからこれまで4戦2勝という戦績で、前走に引き続き厩舎所属の坂井騎手が騎乗します。前走は4馬身差で勝利したパートナーということで相手関係は強化されますが楽しみなコンビです。

今回も人気の一角を担うことになりそうですが、脚質的に目標にされやすい逃げ、先行を得意としており、同型で同じ2勝馬のライトウォーリア、ロンゴノットが登録しているだけに展開が気になるところ。また、先行勢に意識を向けすぎるのも危険で、ヤウガウ、メイショウダジンといった末脚がキレる馬たちの登録もあり、前走ではスムーズに2番手追走から押し切れたものの、今回は騎乗する坂井騎手も一工夫必要にはなってくるかもしれません。

注目の良血馬ダノンファラオの活躍以外にも逃げ、先行、差し、それぞれに有力馬がいる面白いレースになりそうですので、ぜひ注目してみてください。