【フィリーズレビュー2021予想】ハイペース必至か?決め手ある“穴馬”に警戒!

阪神競馬の日曜メインは桜花賞トライアル「フィリーズレビュー」です。先週のチューリップ賞がマイラーやクラシック路線向きの距離適性を持つ有力馬が集まることが多い王道のトライアルなのに対し、フィリーズレビューは短い距離を歩んできた馬が、長い距離への適性を測るために試走的な意味合いで使われることが多いレースという印象です。

今回も前走1200mが6頭、同距離1400mの馬が4頭、1600mだった馬が8頭のフルゲート18頭の馬が集結。例年様々な路線からくるため、難解な一戦として毎年頭を悩ませるレースでもあります。

その中で注目しているのは、前走1200mだったミニーアイルです。

ミニーアイルは、デビューして5戦で1200mが4戦、1400mが1戦と桜花賞より短い距離ばかりを使ってきた短距離馬。まさに桜花賞の距離へのステップアップという形になっています。

この馬の魅力は鋭い末脚。末脚と言えば、出走馬の中でもファンタジーSを最後方から追い込んでメイケイエールの2着に食い込んだオパールムーンも素晴らしい脚を使いますが、ミニーアイルの末脚も負けていません。ミニーアイルが唯一1400mを走ったのが同じファンタジーSですが、結果は中段から差してきて勝馬から0.4秒差の6着となりました。

オパールムーンの末脚が目立ったレースでしたが、ミニーアイルはプラス16kgの太め残りの中で3番目に速い上り3ハロン(34.5)をマーク。今回人気になりそうなヨカヨカとはクビ差の競馬を繰り広げています。

さらに、小倉1200mの新馬戦では、出遅れながら上り33秒5という末脚で3着に好走。上り33秒台を2歳デビュー戦から出してくる馬はやはり注目しておきたいですし、0.3秒差まで詰めたこの時の勝ち馬テンハッピーローズは後のアルテミスSで3着に善戦していますので、序盤の出遅れがなければこの馬が勝っていた可能性も、と考えてしまいます。

また、2走前も同じ小倉1200mでしたが、ここでも鬼脚を発揮し位置取り最後方から上り最速で4着に追い込んできました。稍重の馬場で差し比べで届かずでしたが、もう少し距離があれば差しきれていたと感じさせる末脚でした。 

今回は18頭と多頭数で1200mからの挑戦も多いので、恐らくはハイペース必至でしょう。そうなれば、ミニーアイルの鬼脚が発揮される可能性は高いでしょう。480kgを超える馬体の持ち主ですが、その分叩いての上積みもありそうで、前走のあざみ賞を快勝して弾みをつけ、秋3戦目となるここは状態も上向いてそうです。

ということで、ハイペース必至のフィリーズレビューは、隠れた鬼脚の持ち主ミニーアイルが差しきって桜花賞へ進出してくれることに期待して応援したいと思います。