【フローラS予想2021】狙い目の“穴馬”は距離延長・東京替わりがプラスのあの馬だ!

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東京競馬の日曜メインは、オークストライアルの「フローラS」です。桜花賞に間に合わなかった馬達にとっては、牝馬クラシック戦線に乗るための重要なレースとなりそうです。

過去5年、同レースの勝ち馬からオークス馬は出ていないものの、昨年のウインマリリンや2017年のモズカッチャン、2016年のチェッキーノがいずれも2着になるなど、桜花賞組を除けば一番オークスに直結しやすいレースと言えるでしょう。

とは言え例年混戦なメンバーになることが多く、フラワーC・3着のユーバーレーベンは先月亡くなったマイネル軍団の岡田総帥の弔い合戦としてオークスでの飛躍を目指して出走、同5着でルメール騎手騎乗のクールキャットや、2戦2勝のディープインパクト産駒のオヌール、ゆりかもめ賞を快勝したパープルレディーなど多種彩々のメンバーが揃いました。

これまで競馬界を盛り上げてきてくれた岡田総帥のユーバーレーベンは個人的にも応援したい1頭ですし、能力的にもここは最上位と考えます。同馬を中心視した馬券を組み立てていく上で、その対抗として最有力視しているのがキズナ産駒のグローリアスサルムです。

グローリアスサルムは、前走のフラワーCで8番人気の8着。3着のユーバーレーベンや上り最速で追い込んできたクールキャットは今回人気を集めそうですが、グローリアスサルムも8着敗退ながらもまだまだ巻き返しの余地を十分感じさせる内容の競馬は見せてくれたと感じます。

上がりは35秒3と、最速の上がりをマークした35秒0のクールキャットにヒケを取らない脚色を見せており、コーナーでややブレーキがかかってしまった点を考えるともったいなかったという印象です。3走前の未勝利では弥生賞4着のソーヴァリアントを上がり最速34秒7の脚で交わして快勝しており、直線までスムーズならしっかり伸びてくる馬です。

2走前のフリージア賞では今回と同じ東京2000mで4着。逃げ馬がスローペースを逃げ切ったレースでした。先行勢が上位を占めた中で、グローリアスサルムだけが唯一後ろから差してきた馬で上位に食い込んできました。

この未勝利とフリージア賞で好走していることからも2000m以上のレースが合いそうで、前走の1800mから1Fの距離延長、中山から広い東京へのコース替わりは間違いなくプラスに働くでしょう。

出遅れの多い後方待機の馬なので、開幕週の東京競馬では人気を集めることもなさそうで、実績的にもここは伏兵的な立場での参戦となりそうです。とは言え条件が好転するのは明白で、もともと良い脚は使えるので上位に食い込んでくる可能性は大いにあると言って良いでしょう。

ということで今年のフローラスSは、ユーバーレーベンを最有力視しながら、伏兵グローリアスサルムが穴を開けるケースも踏まえた馬券で勝負したいと思います。