【フローラステークス2025予想】大穴候補は新星ハギノピアチェーレ、潜在能力は上位

東京競馬の日曜メインはG2「フローラステークス」が開催。オークストライアルとして位置づけられており、2着以内の馬に優先出走権が与えられる。近年はこのレースで好走しても本番・オークスに出走するためには賞金加算が不可欠なため、有力馬の分散も予想されたが、ふたを開けてみれば18頭が揃う好メンバーとなった。
注目馬として挙げたいのが、キズナ産駒のハギノピアチェーレだ。
同馬はクラシックを目指す上で重要なステップとなる新馬戦を快勝。調教での動きは平凡で、血統背景もそれほど目立たなかったことから、17頭立ての7番人気にとどまったが、2番手から抜け出し、2着馬の強襲をしぶとく凌いで見事な勝利を挙げた。勢いでは明らかに2着馬が優勢だったにもかかわらず、最後まで抜かせない勝負根性を見せた。
続く2戦目は中山で行われたフラワーカップに出走。初戦とは一転して後方からの競馬となったが、4コーナーから位置を押し上げ、上がり3ハロンはメンバー中3位の脚を記録。9番人気ながら6着に入線した。上位勢との差は明確だったものの、他の下位馬とは一線を画す走りを見せており、このレースでも負けて強しの競馬は見せている。
フローラステークスがデビュー3戦目となるハギノピアチェーレだが、デビューから一貫して藤懸貴志騎手が手綱を取ってきた。このコンビで思い出されるのが、2021年のオークス。やはりハギノ冠名を持つハギノピリナと藤懸騎手のコンビが、16番人気ながら3着に激走し、競馬ファンを驚かせた。
あれから4年。ハギノピアチェーレと藤懸騎手のコンビが、再びオークスの舞台を目指す。前回届かなかったG1制覇へ向けて、まずはこのフローラステークスで確実に出走権をつかみにいくはずだ。