【JRA京王杯SC2025予想】人気落ちこそ買い時!オオバンブルマイの一発に期待

土曜の東京メインは安田記念のステップレース「京王杯スプリングカップ」が行われる。
東京競馬場の1400mと1600mはわずか1ハロンの差だが、求められる適性は大きく異なる。そのため、京王杯で好走した馬が安田記念では結果を出せないケースが近年目立っている。G1において芝1400mの番組が存在しない現状では、1200mではスピード負けし、1600mではスタミナが持たないという中距離スプリンターたちにとって、この京王杯が“実質的な頂点”となりうる真剣勝負の舞台になっている。
そうした背景のなか、今年の京王杯で注目しているのが、ディスクリートキャット産駒の5歳牡馬・オオバンブルマイだ。
同馬は京王杯2歳ステークスとアーリントンカップという重賞2勝に加え、NHKマイルカップでの3着といった実績を持つ。古馬になってからはスプリンターズS、マイルチャンピオンシップ、さらに香港チャンピオンズマイルやオーストラリアのドンカスターマイルと、国内外のG1戦線に挑戦し続けてきた。ただし、残念ながらすべて二桁着順と振るわなかった。
それでも、今回オオバンブルマイに再び注目する理由は明確だ。1400mこそが最も力を発揮できる舞台だからである。過去4勝のうち2勝が1400m、さらにオーストラリアでは1500mでも勝利している。そして、重賞初制覇となった京王杯2歳ステークスも今回と同じ東京芝1400mでのものだった。
前走・阪急杯も1400m戦だったが10着に敗れている。しかし、これはある意味“仕込み”とも捉えられる。というのも、オオバンブルマイという馬名には「ファンに配当金を盛大に振る舞えるように」という願いが込められているからだ。
ファンの多くが大金を賭けられるわけではないからこそ、高配当での的中が求められる。そのためには、人気薄での激走が理想だ。前走で大敗してるとなれば人気落ちは必至で妙味は大きい。そのうえ、得意の東京芝1400mで重賞実績がある。まさに“配当金を振る舞う”には絶好の条件が揃ったといえる。
負けて人気を落としたときこそ、真価を発揮するのがオオバンブルマイという存在だ。京王杯スプリングカップでは、その名に恥じない“大盤振る舞い”に期待したい。