【エプソムC予想2019】好条件が揃った穴馬とは?

春のG1戦線のラストを飾る宝塚記念まで小休止の間となる今週は、名物重賞「エプソムカップ」が行われます。秋の大一番を目指す中距離馬による一戦です。

今回注目したい穴馬は、ステイゴールド産駒のカラビナです。ステイゴールド産駒と言えば、先週の安田記念でインディチャンプが勝利したことで勢いが付きそうな雰囲気ですが、今回のエプソムカップでは4頭のステイゴールド産駒が出走しており、今週も同産駒の活躍が期待されます。

そんな勢いのあるステイゴールド産駒の中で、とくにカラビナに注目したのは、東京が得意な武藤騎手が乗ることと、好走条件が多く揃っている点にあります。

今回、出走頭数14頭に乗る14人の騎手の中で重賞を勝ったことがない騎手は、武藤騎手とストーンウェアに乗る中谷騎手の2人だけです。武豊騎手を筆頭にルメール騎手、戸崎騎手、横山典騎手ら代表的なトップジョッキー達に加え、今年初めて日本に短期免許でやってきて重賞タイトルを次々に制覇するレーン騎手などがいるそうそうたる騎手の中、重賞未勝利の2人のにはとくに頑張ってもらいたいところです。

そんな強敵ジョッキーが相手となりますが、武藤騎手自身、今年はオークスでジョディーとのコンビで出走し果敢な逃げを見せるなど、積極的な騎乗っぷりが目立っておりますので、そろそろ重賞制覇も期待したいところです。

オークスでコンビだったジョディーは東京競馬場が得意な馬でしたが、武藤騎手自身も東京競馬場は得意。デビューして3年目、先週まで全勝ち鞍が80なのに対して、東京競馬場では33勝と東京競馬場での勝利が目立ちます。

カラビナもまた東京が得意で、3戦して2勝2着1回と連対率は100%。同じ左回りの中京でも好走実績が多いので、左回りの舞台では積極的に狙っていきたい1頭です。前走のメイステークスでは、8か月ぶりの実戦ながら内をついて伸びてきて2着を確保しております。

好位からの競馬が可能で、逃げの手もある先行馬ということで、展開を変える影響力のある1頭です。前走のメイステークスは控える形で進めて2着に入線しておりますが、3走前のサンシャインステークスではスローで逃げきっており、ロングスパートの競馬も得意です。

今回エプソムカップは逃げ・先行馬が少なく、スローペースが必至な状況です。上り勝負となる確率がかなり高い中、先週までの東京競馬場の傾向も合わせると外差しでは届かない確率も
高そうです。前走の内から距離のロスもなく追い上げたレースっぷりも好内容でしたし、東京は金曜から週末にかけて雨ということで、力の要る馬場適性が高い同馬向きの馬場となる可能性も高そうです。

ということで今年のエプソムカップは、勢いのあるステイゴールド産駒のカラビナと若手ジョッキーの武藤騎手とのコンビの重賞初Vに期待したいと思います。