ディアドラ&マーフィー騎手、新コンビで挑むナッソーステークス

先日、イギリスのアスコット競馬場で開かれたキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは女王エネイブルが見事に勝利を収め、日本から遠征のシュヴァルグランは6着とやや物足りない成績でしたが、なれない馬場で健闘しました。今年のシュヴァルグランはドバイからスタートして先日のアスコットと海外を回っていますが、海外転戦といえば同じくドバイに出走したディアドラも現在は欧州遠征中です。

ドバイの後は香港のクイーンエリザベス2世カップ、そして欧州へ拠点を移しアスコットのプリンスオブウェールズステークスに出走と、今年すでに海外で3レースを走ったディアドラですが、残念ながらいまだこれといった成果をあげるには至っていません。そして、今週はイギリスのグッドウッドで開催されるナッソーステークスへ出走します。開催日程が8月1日木曜日ということでJRAによる海外馬券の販売のないレースとなりました。

鞍上はここ2戦務めてきた武豊騎手から、今回は日本でも活躍を見せたオイシン・マーフィー騎手へと乗り替わりとなりました。先日のシュヴァルグランでは満足の行く結果とは言えなかったことでしょうから、立て続けに日本馬を任されたということで本人も期するものがあるのではないでしょうか。

欧州の芝は重たく、軽い馬場に慣れている日本馬は相性がよくないということはよく聞きますが、ここのところは馬場の悪化により更に泣かされる場面が多いようです。同条件で争うわけですから言い訳にはならないのかもしれませんが、せめて少しでも得意な環境で本番を迎えたいことでしょう。

海外G1には現地での経験豊かなジョッキーを迎える風潮はありますが、マーフィー騎手と手が合う合わないということもあります。ディアドラが秋以降も海外転戦を続けるのか帰国するのかにもよりますが、いずれにせよマーフィー騎手が継続騎乗という目もあり得るため、馬券販売はなくともぜひ注目しておきたい一戦ですね。