M.デムーロ未だに1勝、新エージェントでもやっぱり不調?

雪でバタついた17日の代替競馬が終わり、2017年のJRAもようやく丸二週間が経過しました。

現在のリーディング争いのトップは田辺騎手の8勝。田辺騎手は先週末4勝の硬め打ちをしました。田辺騎手は条件が嵌ると人気薄でも平然と勝ち負けを演じます。ここが近年田辺騎手が安定した勝ち星を挙げている要因でもあります。

現在2位は6勝をあげている武豊騎手。エアスピネルで金杯を勝ち好発進となった2017年。今週末はマカオのタイパ競馬場へ「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」に藤田菜七子騎手と参加するため海外遠征中。近年は海外でもますます人気を集めております。

そして4位がC.ルメール騎手の5勝。流石に巻き返してきていますね。中央の騎手としてすっかり板についてきたルメール騎手ですが、やはり彼の日本人騎手にはないスマートさと強さの絶妙なバランスにはいつも魅了されます。

さて、中央の騎手として活躍しているもう一人の外国人ジョッキー、M.デムーロ騎手の方はどうかと言うと、今年はまだ1勝と寂しい成績です。幾ら始まったばかりとは言え、これは余りにも寂しい数字です。乗っている馬の質は比較的高い馬が多いのですが、今年は飛ばすケースが目立っております。

デムーロ騎手は昨年秋にエージェントを「競馬ニホン」の豊沢信夫氏から「競馬ブック」の井上政行氏に変更しておりますが、もともとのエージェントである豊沢氏はルメール騎手や浜中騎手を担当しているエージェントでもあったので、有力馬がルメール騎手に集まったことが成績低迷の原因の1つとも考えられます。

とは言え出遅れや早仕掛けで沈むといったケースも目立つので、単純馬質が落ちただけという理由だけではなさそうです。エージェントが変わって馬質が大幅に上がった、という印象もそこまでありませんが、まだ良い馬は集まってきているので、なんとかバシッと巻き返したいところですね。トップクラスで追える騎手で嵌った時の爆発力は大きい騎手ですから、今年もまた迫力のある騎乗を見せてほしいですね。