【ダイオライト記念2025予想】長距離ダート戦線に新たな勢力図は描かれるか?

12日水曜日に船橋競馬場で行われるのは、Jpn2のダイオライト記念です。ダートのグレード競走としては数少ない長距離戦で、舞台は2400m。1着賞金は4500万円となっています。

昨年から川崎記念が4月、名古屋グランプリが5月に移行したことで、かつては川崎記念の次に行われる長距離戦として位置づけられていたダイオライト記念ですが、これまでの傾向が通用しにくい一戦となる可能性もあります。

前走の佐賀記念で悲願の重賞制覇を果たしたメイショウフンジンは、引き続き酒井学騎手を背に重賞連勝を狙います。前走は中央馬の中でも伏兵扱いでしたが、今回は人気を背負う立場での参戦。マークが厳しくなることに加え、距離延長の課題もあるため、乗り方には一工夫が求められそうです。

注目の血統馬としては、レガーロ産駒のアウトレンジが挙げられます。これまでダート2000mを主戦場としてきましたが、今回は距離延長での挑戦。まだ成長の余地がある明け5歳馬だけに、前走の敗戦で人気を落とすようなら馬券的な妙味がありそうです。

牝馬のグランブリッジは、川田騎手を鞍上に迎えて参戦予定。牝馬限定戦ではなく、あえて牡馬相手の長距離戦に挑んできた点は注目に値します。父シニスターミニスター×母父ダイワメジャーという血統背景からは、2400mはやや長い印象を受けますが、実績は出走予定馬の中でも上位。距離の壁を克服すれば、勝ち負けに加わる可能性も十分あるでしょう。

地方勢の中で最も有力視されるのは、元中央馬で現在は船橋競馬所属のテンカハルです。これまでダート2000m以上のレースを多く経験しており、前走ではヒーローコールに敗れたものの3着を確保。明け7歳ながら衰えは見られず、地方勢の中では上位争いが期待できそうです。

ダート長距離戦線の勢力図に変化をもたらす可能性もある今年のダイオライト記念。新たな主役誕生となるのか、それとも実績馬が貫禄を見せるのか、注目の一戦となりそうです。