どんなに強い馬でも慢心は禁物。

記事「どんなに強い馬でも慢心は禁物。」のサムネイル画像

プロ野球はいよいよ日本シリーズを残すだけになった。今週の木曜日(20日)はドラフト会議が控えている。今年はパリーグをぶっちぎりで独走していたソフトバンクホークスが突然失速。北海道日本ハムファイターズの15連勝などもあり、9月に遂にソフトバンクを捕らえた。11.5ゲーム差を跳ね返してのリーグ制覇。日ハムは誰も諦めていなかった。いきなりの野球話で競馬ファンの皆さんには申し訳ないが、競馬においても絶対的な支持を集める馬を何とかして負かそうとジョッキーや調教師は作戦を練る。少しでも慢心があると、まんまと下剋上を決められてしまう厳しい世界。敗戦がその1回だけだったとしても、無駄なレースを使わなくなければいけないケースもある。

ディープインパクトが国内で唯一敗戦を喫した2005年の有馬記念。ハーツクライは奇襲戦法の先行策。そしてロングスパートでディープインパクトの追撃を振り切った。ディープインパクトでも負ける事があるのだ。この時1番ショックを受けたのは鞍上の武豊騎手だろう。絶対に届くと思った中山の直線で、追っても差がなかなかつまらない・・・。残り100mの時点では完全に勝負アリ。慢心して騎乗すると痛烈なしっぺ返しを食らう。最後の最後まで何が起こるか分からない。どんなに大差をつけていてもゴール入線前に騎手が落馬したら、競走中止になってしまう。絶対にそんな事はないと思っていてもその保証はない。慢心は全てを狂わせる。電卓では弾き出せないのが慢心だ。油断騎乗などを取られるジョッキーもいる。正に慢心の最たる例。慢心だけは禁物だ。