【安田記念2016予想】香港馬コンテントメント侮るべからず。日本へG1を取り返しにきた!

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6月5日(日)は東京競馬場で「第66回安田記念」が開催されます。今年は特別登録の時点で15頭と少なく、さらに先週ダノンプラチナとマジックタイムの回避が決まったので13頭という少頭数で開催される可能性が高くなっております。出走メンバーの中で一際実績と能力の高さが目立つモーリスが圧勝で間違い無さそうだなぁという印象でしたが、一頭何やら怪しい馬が…。

香港馬のコンテントメント(セン6)です。香港馬が出走すると聞くだけで警戒心が強まるのは他ならぬこれまで日本へ遠征してきた刺客達の活躍があるからでしょう。2015年の高松宮記念の勝馬エアロヴェロシティを始め、2005年の安田記念の3着馬サイレントウィットネス、2008年の2着馬アルマダ、1998年の安田記念の2着馬オリエンタルエクスプレスなどあげればキリがありません。短距離~マイルは香港馬にとって絶好の舞台ですし、とくに安田記念は香港馬の出走が多いように見受けられます。

香港馬コンテントメントの実力やいかに?!

さて、すでに千葉県白井市の競馬学校で調整を進めているコンテントメントですがこの馬もなかなかの実績の持ち主です。モーリスが優勝した5月のチャンピオンズマイル(G1・香港)では、モーリスにこそ敗れはしましたが1馬身半差の2着に健闘し他を抑えました。同じく香港のG1のQSジュビリーカップでは1着を取りG1初制覇を挙げました。昨年末に3頭の日本馬が参戦した香港マイルでも5着に入線しています。この香港マイルでも宿敵モーリスが優勝しておりますが、他の日本馬のダノンプラチナとフィエロの2頭には先着しています。ダノンプラチナは今年の安田記念は回避しましたが、フィエロは安田記念に出走予定となっておりこの馬に先着していることは力関係の分析における一つの判断材料になりそうです。

こうして見ると逆にモーリスの圧倒的な強さの方が引き立ちますが、それはそれで置いておいて本題であるコンテントメントの実力の分析を進めましょう。コンテントメントの戦績は2013年の安田記念に出走した香港馬のラッキーナインに少々似ております。前走がチャンピオンズマイル(3着)で着順も馬券圏内、さらにQSジュビリーCを優勝しているという点も同じです。ラッキーナインの脚質はスプリンター寄りでコンテントメントはマイルを主戦場としているので比較はしづらいですが、実績だけを見ればラッキーナインと同等かそれ以上のレベルと考えても良いのではないでしょうか。ラッキーナインは安田記念では11着と大敗していますがマイルはやはり長かったという印象でした。コンテントメントはマイル適性は高いので日本の馬場さえこなせればじゅうぶん勝ち負けすると思います。

多くのファンもこの馬について知らない部分が多いと思いますし人気もそこまで上がるということもなさそうです。「少頭数のレースは荒れやすい」という競馬の格言があるくらいですし、少頭数でのレースが濃厚な今年の安田記念は妙味のあるこの馬を馬券に組み込んでみるのも面白いかもしれません。モーリスが立て続けに香港のG1をもぎ取っていることからも「香港馬が日本でG1を取り返しに来た」と考えると怖い存在です。侮っていると痛い目を見るかもしれませんね。