二冠馬ドゥラメンテ、死す

2015年に皐月賞と日本ダービーを制し、二冠を達成したドゥラメンテ(牡9)が急性大腸炎のため、繋養先の社台スタリオンステーションにて8月31日午後7時に死亡したことが明らかになった。1日、JRAが発表した。

ドゥラメンテは2014年秋に東京でデビュー。翌年の共同通信杯で2着に好走後、皐月賞を制しG1初制覇を達成。続く日本ダービーも制して二冠を果たし、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いた。翌年4歳時にはドバイシーマクラシックでも2着に好走し、海外G1でも活躍。同年の宝塚記念・2着を最後に引退した。現役引退後は北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションにて種牡馬として繋養されていた。

社台スタリオンステーションの徳武英介氏によれば、約1週間前から治療を行っていた右前肢の蹄冠部外傷が良化途上だったが、30日から腸炎の兆候を見せ、その後急激に悪化したという。

ドゥラメンテは父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴ、母父サンデーサイレンスという血統。通算9戦5勝(G1・2勝)。種牡馬としては現3歳世代が初年度産駒。今年の弥生賞を勝ったタイトルホルダーなど活躍馬を多数出しており、種牡馬としても今後が期待されていただけに、残念でならない。ドゥラメンテ号のご冥福をお祈りします。