【エルムS】「夏は格より調子」の格言に従え?地方馬の大駆けなるか?

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地方馬というと、父・母ともに傍流の血統というイメージがあるかもしれません。古くはオグリキャップなど中央競馬で大きく羽ばたいたケースもありますが、件数でも割合でも多くはありません。

今週はそんな可能性を秘めた馬がエルムステークスに出走いたします。北海道の米川厩舎の管理馬で道営競馬からの参戦となるオヤコダカです。

父はサムライハート、母オメガカリビアン、母父フレンチデピュティの牡5歳です。母の母ゴッドインチーフはプリモディーネやスティンガーなどと99年牝馬クラシックで人気を形成した1頭であり、父サムライハートもアドマイヤグルーブの全弟として出世を期待された馬でした。そういう意味では中央の良血勢に引けを取らない血統背景の持ち主といえます。

ダート適性は母父フレンチデピュティから受け継いでいるのでしょう、血統だけでなく戦績も立派なもので、現在3連勝中となっています。もちろん道営での戦績になるため、相手関係は今回のエルムステークスと比べると下と言わざるを得ませんが、夏競馬の格言に従うならば正しく調子は上向きで狙い目の馬に違いありません。

鞍上はこの馬で連勝を続けている石川倭騎手がそのまま継続参戦予定となっています。地方からはもう1頭タマモホルンが出走を予定していますが、こちらは戦績からも厳しいものを感じます。JRA勢からは上がり馬テイエムジンソク、実績馬のピオネロ、クリノスターオーなどの参戦もあり、夏のG3とは言え相手関係は楽ではありませんが、夏の格言に従って、久しぶりに地方馬の大駆けに期待してみるのも良いかもしれません。