【エンプレス杯2025予想】王者オーサムリザルト、連覇へ向けて死角なしか?

5月14日(水)、川崎競馬場で行われるのは、ダート2100mを舞台とする4歳以上牝馬限定のJpn2「エンプレス杯」だ。昨年から開催時期が5月に移り、古馬牝馬ダート路線における上半期の頂点を決する重要な一戦として位置付けられている。

かつては船橋所属のジーナフォンテンやブルザトリガー、ローレルアンジュ、トーセンジョウオーといった地方所属馬が勝利を収めて存在感を示していたが、近年はJRA所属馬の優勢が続いており、その傾向は今なお強まっている。

今年の中心となるのは、昨年の覇者オーサムリザルトだ。昨年は3コーナーから先頭に立つ積極的な競馬で、アイコンテーラーのマークを振り切り、最後はグランブリッジの追い込みをクビ差で凌ぎ切って優勝。これが6連勝目となる圧巻の内容だった。今季初戦となったクイーン賞でも快勝しており、状態面にも不安はなく、今年も圧倒的1番人気に支持されることは間違いない。

そのオーサムリザルトに雪辱を期すのが、アンモシエラである。前走のフェブラリーステークスでは牡馬相手に力負けしたが、牝馬限定戦では崩れず、クイーン賞でも2着に好走している。まだ4歳と若く、今後の成長が見込める点も含め、逆転候補の一角として注目される。

兵庫女王盃を勝利したテンカジョウも軽視できない存在だ。クイーン賞では3着に敗れたものの、こちらも4歳馬で伸びしろは十分。人気が割れるようであれば、単勝での妙味もある一頭である。

一方、JRA勢が厚い構成の中で、地方馬の代表格として注目されるのが川崎所属のローリエフレイバーだ。これまで遠征競馬を経験してきたが、近走は不振が続いていた。しかし、前走の川崎・スプリングヒロインカップ(ダート2000m)で久々の勝利を挙げており、地元川崎での今回は舞台適性を活かした上位進出に期待がかかる。

牝馬限定の砂の頂上決戦となるエンプレス杯。今年もJRA勢が中心となる構図だが、成長著しい4歳馬や、地元開催の利を活かす地方馬の奮闘からも目が離せない一戦となる。