【JRAエプソムC予想】開催時期変更で様変わり、安田記念への新たな登竜門となるか?

今週土曜の東京メインレースに組まれているのは、芝1800mで行われる4歳以上オープンのG3競走・エプソムカップです。フルゲート18頭に対して登録は26頭と多く、昨年までは6月開催だった同レースが、今年から5月上旬へと時期を変更したことで、安田記念へ向けた前哨戦的位置づけともなり、例年以上に注目を集めるレースとなっています。

過去10年のデータはすべて6月開催でのものとなりますが、10番人気以下の馬が2着以内に入った実績はなく、比較的中穴人気の馬が台頭しやすい傾向が見られます。また、3連単配当は2015年を除いてすべて万馬券となっており、波乱含みのレースといえるでしょう。人気薄から狙う場合は、関西馬が8番人気以下になると3着以内がない傾向があり、伏兵狙いなら関東馬を中心に考えるのがよさそうです。

馬齢別では、4歳馬が6勝、5歳馬が3勝、6歳馬が1勝している一方で、7歳以上の馬は過去10年で勝利がなく、高齢馬には厳しいレースです。登録メンバーの中では、大阪杯にも出走していた9歳馬のカラテ、短期免許で来日中のディー騎手が騎乗予定の7歳馬ディープモンスター、東京新聞杯で最低人気ながら3着と健闘した8歳馬メイショウチタンなどが該当しており、データ的には分が悪いと言えるでしょう。

注目の4歳馬では、朝日杯フューチュリティステークスやNHKマイルカップでも上位人気に支持されていたシュトラウスがいます。昨年のオーロカップで久々に連対を果たすと、続く白富士ステークスでは芝2000mを克服して勝利しており、今回は1ハロン短縮となりますが、コース適性の高さからも東スポ杯2歳ステークス以来の重賞制覇が期待されます。

また、距離短縮組の中では、菊花賞で4着の実績がある6歳馬ドゥラドーレスが、芝2000mでの江の島特別や小倉日経オープンを制しており、今回はその江の島特別で手綱を取ったルメール騎手を再び迎えての出走予定となっています。安定感のある末脚で、ここでも上位争いが期待されます。

そのほかにも、前走で東風ステークスを勝利し、昨年のエプソムカップでは2番人気に推された6歳セン馬サイルーンや、昨年の神戸新聞杯2着以来の実戦復帰となる4歳馬ジューンテイクなど、G3とはいえハイレベルなメンバーがそろいそうです。開催時期の変更により勢力図が一変する可能性もあり、今年のエプソムカップは例年以上に見応えのある一戦となるでしょう。