【函館スプリントS予想2020】差しを覚えた4歳牝馬エイティーンガール、成長力に期待

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今週の日曜日は夏競馬最初の重賞「函館スプリントステークス」です。サマースプリントシリーズの緒戦ということもあり、ここから秋のスプリンターズステークスへ向けての短距離チャンピオンへの道が始まります。

まだスプリンターズステークスまでは約3か月もありますが、昨年はタワーオブロンドンがここで3着の後、また2011年のカレンチャンはここを勝利した後に、ともにスプリンターズステークスを制していますので、重要なレースであることは間違いありません。

今年は高松宮記念から3着のダイヤソニック、5着のシヴァージ、8着のティーハーフの3頭の他、京阪杯を制したライトオンキュー、3勝クラスを勝った勢いそのままに挑戦してきたアリンナ、スイープセレリタス、ジョーマンデリンなど実績馬から勢いのある馬まで様々な路線から16頭が出走してきました。

その中で注目しているのは、前走鞍馬ステークスで3着だった4歳牝馬のエイティーンガールです。

エイティーンガールは、3走前に3勝クラスの2019ファイナルステークスを勝利しオープン入りした後、G3シルクロードステークスで2着、そして前走が3着と安定した結果を残しています。それまでのエイティーンガールの成績は、どちらかというと先行集団もしくは中段からの差しという戦法で、勝ったり負けたりとそこまでの安定感はなかったのですが、3走前の2019ファイナルステークスで15頭立ての11番手とそれまでよりも随分後ろの位置取りからの競馬となり、素晴らしい末脚で勝利しました。

このレースがきっかけとなり、その後の2戦もかなり後方からの競馬で馬券圏内という安定感がでてきました。成長著しい4歳牝馬が自分の力を発揮できる戦法を得た結果強くなった訳ですから、今ならG1に出走していた実績馬が相手でも十分にやりあえるのではないでしょうか。

ちなみに、最初にお伝えした函館スプリントで好走してその後スプリンターズステークスを勝ったタワーオブロンドンとカレンチャンは、共に4歳馬でした。年齢的にも、秋のG1戦線での活躍が期待できるエイティーンガールが、ここで高松宮杯組を一蹴し秋のスプリンターズステークスに駒を進めてくれることに期待したいと思います。