故郷で繁殖入りした統一G1馬ファッショニスタ

昨年のJBCレディスクラシックで統一G1初制覇を飾ったファッショニスタは、そのレースを最後に故郷ダーレージャパンファームで繁殖入りとなりました。3年連続で挑んだJBCクラシックでようやくの戴冠となり、6歳にして本格化した印象もありますが、競走馬を引退した後に控える大事な仕事を前に、無事に引退レースを勝利で終えて勲章を手に入れたのは、将来への期待につなげたといえるでしょう。

父ストリートセンス、母アクアリスト、母の父コロナズドクエストと、どの種牡馬でも種付け可能といえる血統背景で、またダーレーとしても、同じく香港遠征後に引退となり種牡馬入りを果たしたタワーオブロンドンともども期待が大きいのではないでしょうか。

通算戦績が22戦8勝、JRA、地方をあわせて2億円以上を稼いだ孝行娘に、はたしてどの種牡馬を配合するのかも注目ですが、サンダースノーやパイロなどダート適性が高い種牡馬もかかえているダーレーJFだけに、よりどりみどりといったところでしょうか。

日本の馬産はノーザンファーム1強といえる状況が続いていますが、昨年の3冠馬であるデアリングタクト、コントレイルともに非ノーザンの生産馬となっています。

とは言えアーモンドアイ、ラッキーライラックこそ引退したものの、フィエールマン、クロノジェネシスが今年も現役続行となっているだけに、ノーザンファームの壁はまだまだ分厚く、対抗馬をどれだけ輩出していけるかが競馬界全体の盛り上がりにも関係するといえるのではないでしょうか。

日本ではまだクラシックレースにはご縁がないダーレーの勝負服ですが、毎年着実に成果を出してきており、そろそろクラシック候補生の誕生もありえそうなだけに、ファッショニスタの仔のみならず、生産馬には今後注目していく必要がありそうですね。