【JRA日本ダービー予想2025】絶好の穴馬はこの馬!捲り屋・ファウストラーゼンに期待

日曜は牡馬クラシック第二弾・東京優駿(日本ダービー)が開催される。今年は例年以上に突出した存在が見当たらず、混戦ムードが漂う一戦だ。皐月賞組10頭に加え、別路線からの8頭がどう挑むかに注目が集まる。
中でも注目したいのが、皐月賞で15着に敗れたモズアスコット産駒のファウストラーゼンだ。確かに、過去10年で皐月賞9着以下の馬がダービーで3着以内に入った例はなく、データ上は厳しい。しかし、ダービーは「最も運のある馬が勝つ」とも言われる舞台。その視点で見ると見逃せない存在だ。
皐月賞はスローペースからファウストラーゼンの捲りで一気に流れが変わり、ごちゃついたタフな展開となった。制裁が3件も発生し、3騎手に過怠金が科された点からも、その異質さが窺える。そんな混乱の中での15着は、単なる力負けではないと考えるべきなのが妥当だろう。
8番人気だった前走で捲って失速した印象が強く残ったことにより、今回は「どうせ粘れない」と他馬に警戒されない展開も予想される。実際に皐月賞で彼が動いたことで流れが一変したように、ダービーでも思い切った捲りで展開を制する可能性は十分にある。
さらに、今回は鞍上がミルコ・デムーロ騎手にスイッチされる点も大きい。捲りの名手として知られるデムーロ騎手の手綱なら、ファウストラーゼンのポテンシャルを引き出せるだろう。ホープフルS3着、弥生賞勝ちという実績も、捲り戦法で積み上げたもの。しかも、日曜はこの1鞍だけに騎乗する予定で、並々ならぬ気合いが感じられる。
加えて、週末の天候は雨予報。ファウストラーゼンが好走してきたレースは、いずれも時計のかかる馬場で行われており、速い時計が出ない馬場状態は大歓迎だ。先週のオークスも重めの馬場で行われており、今週も高速決着にはならない可能性が高い。
これらの要素すべてが「運」を引き寄せる兆しと見るなら、ファウストラーゼンの激走を期待せずにはいられない。東京優駿という夢の舞台で、15着からの一変劇を演じるのはこの馬かもしれない。運と展開に恵まれたとき、競馬のセオリーすら覆す奇跡が起きる。それがダービーというレースの醍醐味である。