【日本ダービー(東京優駿)】大舞台で花を咲かせるか?ノヴェリスト産駒ヴァルコス

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日本の種牡馬は大別するとサンデーサイレンス系、キングマンボ系が現在主流と言えます。今は亡きディープインパクト、キングカメハメハはこの2系統の代表的種牡馬とも言え、後に続く次世代のロードカナロアやオルフェーヴルも同じくその系譜ということもあり、海外実績馬を輸入種牡馬として導入しているものの、かつてのサンデーサイレンスとは言わないまでも、枝葉を伸ばしていくような雰囲気を感じさせるほどの活躍には至っていないというのが現状ではないでしょうか。

そんな中で先日のオークスを4戦4勝の無敗で制した二冠馬デアリングタクトは母父はキングカメハメハですが、父はエピファネイアということで父系は分かれており、気が早すぎるものの引退後の繁殖にも期待が持たれます。

また、近年はハービンジャー産駒がG1でも勝利を見せ始めており、かつてほどの寡占状態ではなくなってきたように見えます。

そこで今回は、日本と相性が良いと思われるドイツ系種牡馬、ノヴェリスト産駒の3歳馬が今年勢いを見せているため、今週の日本ダービーに青葉賞2着から参戦するヴァルコスに注目したいと思います。

所有頭数を考えると、相馬眼では金子真人HDに勝るとも劣らないのではないかと思われる、大魔神こと佐々木オーナーの所有馬です。ノヴェリスト産駒がダービーに注目馬の一角として参戦というのは、今後の競馬界に取って朗報と言えるでしょう。その他のノヴェリスト産駒では、ダービーこそ間に合わなかったものの、母ディアデラノビアのグレイトオーサーが2戦2勝と秋以降に期待が成績を残しています。

名馬の墓場と揶揄して語られることの多い日本の馬産業界ですが、鳴り物入りで種牡馬入りした海外名馬から大物誕生なるか、大いに期待したいですね。