フェブラリーステークス(G1)有力馬情報・ノンコノユメ

明け4歳、次世代のダート界のエース候補が、今週のG1の舞台に登場してくる。

ノンコノユメの前走は、対古馬初G1となったチャンピオンズカップ。このレース、前半の1000メートル通過タイムが、60.2という緩みのない流れとなり、前目に取り付いたグループは壊滅状態となっている。

勝った、サンビスタは中団待機から自分でポジションを押し上げていって直線突き抜けるという強い勝ち方だったが、2~4着馬は、全て、道中、後方13番手以降のグループであり、如何に、この日のレースが前に取り付いた馬に苦しかったのかがわかる結果となった。

ノンコノユメは元々、後方からのキレを武器に競馬をしており、実際この脚質でG1勝利を含む重賞3勝を挙げているため、おそらく今回も後方からのレースをすることになるだろう。東京1600ダート【4-0-1-0】と、しており、現時点では庭といえる状態である。

対古馬初重賞となった、昨年の、武蔵野ステークス(G3)でも、稍重馬場で脚抜きが良く、前が止まらない馬場状態の中、ただ、1頭、後方からの追い込みを決めた。相手も、マイルチャンピオンシップ南部杯(G1)2着などの実績があるタガノトネールや今週の同レースで人気を集めそうな1頭であるモーニンであったため、この武蔵野ステークスのレース内容は自慢できるものである。

この馬、道中は、ルメール騎手がいつも押しているぐらいだから、折り合いなどは全く気にする必要はない。近親に、ハーツクライや、JRA最優秀4歳以上牝馬にも選出されたことのあるダイヤモンドビコーがいる血統である。フェブラリーステークス3着の実績があるシャドウクリークも同じ一族。

父のトワイニングは、フォーティナイナー産駒であり、ノンコノユメのダート適性の高さは、この辺りから譲り受けている可能性もあるかもしれない。後方からの良質なキレを武器に、ノンコノユメが2度目のG1戴冠を狙う。