松田大作騎手の最終処分について思うこと

2月2日、京都市内で道路交通法違反容疑(無免許および速度超過)で摘発され、騎乗停止処分を受けていた松田大作騎手の第2回裁定委員会が7日にJRA本部で行われ、最終的な処分が決定した。処分内容は8月8日までの騎乗停止処分で、2月9日からの停止期間を合わせると約半年間の騎乗停止処分となる。

社会的違反行為に対するJRAの”軽すぎる処分”

個人的には今回の一件に対するJRAの処分内容には釈然としないところがある。正直な感想としては、やはり処分が軽すぎると感じる。2015年に、騎手調整ルームに資格のない者を入室させるなどして度重なるルール違反を犯した地方競馬騎手の御神本訓史騎手を例に考えてみよう。御神本はその後騎手免許が不合格となり、約2年間の間厩務員として勤務して騎手業を自粛するかたちとなったが、正直今回の松田の一件は違反行為の内容からしても御神本の一件よりも遥かに悪質なものであるように思える。

NARとJRAでは処分内容が違うし、違反行為も全く違うので比較するのはお門違いなのかもしれないが、競馬業界ではおそらく騎手として犯した違反行為の方が、社会的に犯した違反行為よりも重く捉えられるのだろう。インターネットの某掲示板では「甘すぎる」「こんな悪質な違反をして、半年?」「JRAは甘々だな」と、軽すぎる処分について疑問に思う人の声も多く見られている。

政府が資本金を全額出資する特殊法人で監督官庁が農林水産省という時点で、JRAは一般的な企業とは言えないのかもしれないが、社会的な違反行為に対する考え方がどうやら我々競馬ファンとはかなり大幅に相違があるように思えるが、皆さんは今回の一件をどうお考えだろうか?