【長万部特別2021予想】軽量牝馬が今週も古馬撃破なるか?

先日のアイビスサマーダッシュでは51キロというハンデに恵まれた点もありますが、持ち前のスピードを発揮してオールアットワンスが直千巧者のライオンボスとの叩きあいを制して見事に勝利しました。

夏は牝馬、格より調子、という古くからある格言は令和になっても生きていると思えるレース結果でしたが、日曜函館9レースに組まれている芝1200mの1勝クラスの特別戦・長万部特別に挑むクインズムーンも、スプリント能力の高い1頭で先々楽しみな逸材と言えそうです。

シルクレーシングの所有馬で、父は日本ではなじみの薄いグタイファン、母の父はキラチーという血統背景で、美浦・中川厩舎の管理馬です。

デビュー戦はカイザーノヴァ相手に1番人気に支持されるも惜しくも2着で、その後休養に入って挑んだ芝1600mの未勝利戦では距離適性もあってか、まさかの16着のシンガリ負けを喫しています。

その後再度休養に入り、芝1200mに戻してからは4着、1着と順調に結果を残し、今回は得意の芝1200mで、初の古馬対戦となります。

半姉のムーンストーンマジックはイギリスのG3・フレッドダーリングS勝ち馬で、血統的には時計が掛かる馬場に適性が高そうで、1年ぶりの函館競馬参戦も吉と出る可能性があります。

登録場を見ますと、同世代の牝馬で、デビュー戦を逃げ切って勝利しているロードカナロア産駒のラナキラがいますが、こちらも長期休養を余儀なくされており、今回はデビュー戦以来約1年ぶりの参戦となるだけに、臨戦過程はクインズムーンのほうが良いと思われます。

このクラスで追い込み脚質だけに展開次第となりそうですが、2着の実績があるテーオーメアリーが同世代では最大のライバルとなりそうです。

3歳牝馬はこの時期の斤量が恵まれており、クインズムーンも52kgと、57kgを背負う古馬がいることを考えるとかなりのアドンバンテージとなりそうで、初騎乗となる横山武史騎手の手綱さばきにも注目して狙ってみたいところです。