藤田菜七子、中央競馬初勝利で「ホッ」

16年ぶりの女性騎手が誕生に歓喜した競馬界。JRA7人目の女性騎手として今年3月にデビューした18歳の藤田菜七子騎手がついに中央競馬で初勝利をあげた。地方競馬ではすでに勝利をあげていたが、未勝利であった中央競馬を51戦目にして念願の初勝利を果たした。

勝利したレースは4月10日の福島競馬第9レース。16頭中2番人気に推されたサニーデイズ(牡5、相沢郁厩舎)に騎乗し、序盤から2番手の好位につけていった。4コーナーをまわって先頭に立つと、そのまま後続をおさえて約300mの直線を走り抜けた。藤田騎手がゴールするとスタンドからは大きな歓声と拍手あがり、応援にかけつけたファンからは「おめでとう!」といった大歓声が湧き起こっていた。それもそのはず中央競馬で女性騎手が勝ったのは実に12年ぶりである。レース後は「このまま勝てないのかなと思っていたので…」と涙ながらにコメントし、ホッとした様子を見せた。

大変な注目をされている中で得た勝利の喜びは大きいに違いない。大きなプレッシャーを乗り越えて、経験値を積み上げた彼女のさらなる活躍に注目だ。