福永祐一騎手「紙一重の勝負だった」史上3人目となるダービー連覇を達成

世代最強決定戦を制したのは4番人気のシャフリヤール。2019年のロジャーバローズのレコード(2分22秒6)をコンマ1秒上回り、2分22秒5のダービーレコードで快勝した。

「競馬の神様がどちらにほほ笑むかという紙一重の勝負だった」とレース後に鞍上の福永騎手がコメントしているように、その差はわずか鼻差。横山武史騎手が手綱を握る無敗の皐月賞馬エフフォーリアは鼻差及ばず初黒星を喫した。「人気に応えることが出来なくて、申し訳なかったです。」と肩を落とす22歳の若武者に対し、福永騎手は「彼は22歳という若さでとんでもない大きな重圧の中で素晴らしい騎乗をして、王者にふさわしいレースをした」とコメントし、その騎乗をたたえた。

鞍上の福永祐一騎手は昨年2020年のコントレイルに続く連覇を決め、武豊(1998、1999年)、四位洋文(2007、2008年)に次ぐ史上3人目となるダービー連覇を達成。通算G1勝利も区切りの30勝に到達した。

昨年は新型コロナウイルスの影響で無観客で行われたが、今年は2年ぶりに観客を入れて開催。福永騎手もコメントで「制限がかかった状況ではあるが、お客さんに生で見てもらえて良かった」と話し、競馬ファンの存在の大きさを実感した。

シャフリヤールは父ディープインパクト、母ドバイマジェスティという血統。生産牧場は北海道安平町のノーザンファーム。馬主は有限会社サンデーレーシング。戦績は4戦3勝で、重賞2勝目。獲得賞金は2億8208万5000円。