【京成杯予想2018】大物誕生か?新参の厩舎から逸材ジェネラーレウーノが登場

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14日(日)は中山競馬場で「京成杯」が開催されます。過去の勝ち馬には皐月賞3着、ダービー1着のエイシンフラッシュや、皐月賞で15番人気ながらも2着に入着したサンツェッペリンなどがおり、皐月賞と同じ中山の芝2000mが舞台となる一戦であることからも、クラシックタイトルを狙う馬たちにとって重要な一戦となっております。

ひょっとすると大物?素質馬ジェネラーレウーノの重賞初挑戦、結果はいかに?

今年の京成杯の優勝候補筆頭はスクリーンヒーロー産駒のジェネラーレウーノです。昨年の北海道セレクションセールで3000万円(税抜)で落札された期待馬です。

新馬戦で単勝オッズ1.2倍という圧倒的な1番人気に推されたことからも、期待感の大きい馬であることがわかります。しかし、スタートでは出遅れて後方からの競馬となり、直線で外から追い上げるも届かず3着に敗れる結果となってしまいました。評判は頗る高い一頭だっただけにこの結果には落胆したファンも少なくなさそうですが、新馬戦の1800mから1ハロン距離を延ばした次走の未勝利戦では、C.ルメール騎手を背にハナを奪うと迫ってきた1番人気のアイリッシュクライを突き放してあっさりと快勝。デビュー戦とは一転して先手をとり、ペースを落として逃げる競馬での勝利でした。さらに、3走目となった前走の葉牡丹賞(500万下)でも先手をとって緩やかなペースにコントロールして逃げ切り勝ちを達成し、現在逃げ切りで2連勝中。

結果だけ見れば2連勝と好調ですが、まだまだ課題は多い一頭。というのも、鞍上の田辺裕信騎手が「ずっと物見をして集中していなかった」と葉牡丹賞後のコメントでも言っていたように、道中はハロン棒やゴール板を気にする仕草が見られ、終始フラフラしながら走っているという印象でした。田辺騎手が上手くエスコートしてくれたおかげというのもありますが、それでも何とか粘って勝ってしまうのだから、やはり素質馬として期待したくなる部分も大きく、まだまだ伸びしろがあるという意味では将来が楽しみな逸材です。

非社台生産馬ながら育成は社台の厩舎に預けられているという異例な経緯からも、期待度の高さが伝わってきます。もちろん物見についてもしっかりと対策を施してくるでしょうし、前走時のパドックではすでにホライゾネットを着用させられていたりしていることからも、すでに様々な対策を試行錯誤していることが分かります。

父はモーリスやゴールドアクターといった名馬を輩出しているスクリーンヒーローで、母はシャンハイロック、その父ロックオブジブラルタルと、血統構成は豪華なラインナップとなっております。しかし、近親や兄弟に活躍馬が全くいないので血統背景からの強調材料は全くありません。陣営も手探り状態といった感じですが、まだ底を見せていない馬ですし、才能を開花させる可能性は十分にあると言って良いでしょう。メンバーの格が上がる14日の京成杯では、一体どんな走りを見せてくれるのでしょうか?去年新規で馬主登録したばかりのGリビエール・レーシングというまだ馴染みのない馬主、そして社台厩舎に預けられた非社台生産馬、未知なる血統と、不思議な魅力はたっぷりなジェネラーレウーノは、色々な意味で注目度の高い一頭と言えるでしょう。