【函館記念2018予想】切れ味が削がれる馬場ならゴールドサーベラス!

夏の北海道競馬の重賞の中で、一番面白いレースはどれか?と聞かれると、函館記念を挙げる人も少なくないのではないでしょうか?

ハンデ戦ということの面白さはもちろんのこと、荒れるレースとしても定評があり、過去10年の結果を見ても、配当面では3連単が10万以上となったのが7回もあり、昨年も91万馬券が飛び出すという波乱ぶりです。

人気的にもここ10年で1番人気は1度も勝利しておらず、2番人気馬も2勝のみと上位人気馬が不振傾向にあります。また、巴賞という1800mで行われるレースがステップレースとなっておりますが、同じ競馬場で1ハロン長くなるコースだけなのに、どちらかと言うと巴賞で負けた馬の方が成績が良くなることが多いことも、配当を高くする要因となっているようです。

そんな荒れるレースの函館記念で注目しているのは、巴賞組ではなくエプソムカップから
函館記念に臨んできたゴールドサーベラスです。

ゴールドサーベラスは、4走前に1600万のレースを快勝してオープン入りしたスクリーンヒーロー産駒です。オープン入りしてからの3戦は、G3を2回走り6着と7着、オープンで9着と結果を出せておりません。出遅れも多いのでほぼ最後方からじわじわと追い上げるスタイルが近走は定着しております。未だ届いてはおりませんが、着差は意外に少なく0.5秒差、1.1秒差、0.8秒差でしかありません。

前走は、重馬場のエプソムカップで7着。勝ったのが昨年のクラシック路線で評判となった4歳馬サトノアーサーで、そのサトノアーサーとは同じ斤量56kgで0.8秒差でした。今回の函館記念ではゴールドサーベラスは54kgを背負いますが、これは有力馬の一角4歳馬トリコロールブルーと同じハンデです。同馬はサトノアーサーと同じ4歳馬ですが、3歳時は実績も成績もサトノアーサーの方が断然上回っていましたし、ここ数戦はトリコロールブルーの成績もいいのですが、サトノアーサー以上ではありません。となると、比較するにはちょうどいい4歳馬との比較で今回2kg差のハンデというのは、数字以上にハンデの恩恵があってもおかしくはないでしょう。

また、同じく4歳馬のブレスジャーニーもハンデが56kgで、函館記念で結果を残している巴賞を叩いての参戦となります。この馬は切れ味が自慢で、大阪杯を勝ったスワーヴリチャード相手に2歳時に快勝している馬です。重馬場だった巴賞でもラストの直線の切れ味はかなりのものがあったのですが、開催を重ねて馬場も痛んできている中、途中の雨によって馬場も少し荒れてきてますし、今週の日曜日も雨予報ということで巴賞以上に重たい馬場となりそうです。

重たい馬場がゴールドサーベラスにとって大きなプラスになるというわけではありませんが、切れ味自慢の馬たちの脚が削がれれば、じわじわと追い上げてくるゴールドサーベラスが台頭する可能性も決して低くはないでしょう。ちなみに、鞍上の柴山騎手は昨年この函館記念を5番人気のルミナスウォリアーで勝利しています。それから1年は重賞勝利を挙げれておりませんが、昨年の優勝者ならその相性も活かして好成績を残してくれるかもしれません。

ということで、今年の函館記念はハンデの恩恵や馬場の手助けを受けれそうなゴールドサーベラスが、昨年このレースを制している柴山騎手の連覇を導いてくれると予想したいと思います。