牡馬は成長力、牝馬は完成度

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クラシックを戦っていくため、クラシックで勝つために、最も重要な要素を牡馬・牝馬それぞれ一つだけ挙げるとすれば牡馬は成長力、牝馬は完成度ではないかと思う。

つまり現時点での完成度は牝馬のほうが上と言い換えてもいいかと思うし、人間の身長で例えるなら、小学校時代は女子のほうが高いが、中学校時代に男子が追い抜くというそんなイメージに近い。

そして牝馬の場合は現時点での勢力図・序列のままほとんど変わることなく、クラシックを迎え、ひいてはそれが引退まで続くことが多い。

牝馬にして1番人気ミスエルテの取捨選択と完成度

阪神JFを制したソウルスターリングに続き、今週の朝日杯FSでも注目されるフランケル産駒の牝馬ミスエルテだが、ウオッカのダービーのようなチャレンジという感じではなく、この相手関係で斤量1キロもらえるだけただ単純に有利と判断したレース選択という気さえする。

また3歳以降は牡馬牝馬の斤量差が2キロになるのに対して1キロ差しかないことからも、現時点で牡牝の差がないことを表しているし、今年の場合は2歳GⅡのデイリー杯2歳Sを牝馬が勝ち、京王杯2歳Sでも牝馬が2着だったこと、もちろん前走後の回復に少し時間を要したための1週スライドということではあるし、デイリー杯2歳S勝ち馬らとのオーナーサイドの兼ね合いもあると思われるが、今年のメンバーであればとこちらへ回ったというのも当然あるだろう。