【阪急杯2016考察】引退の橋口師へ華を添えられるかミッキーラブソング

勝ち馬に高松宮記念出走権が与えられる今週の阪急杯。とはいえ、出走馬の大半は勝たなくても本番に出られそうなメンバーが揃いました。興味深い参戦といえるのは、やはり昨年の桜花賞馬・レッツゴードンキでしょうか。オークスでも2番人気に支持されていた馬ですが、終わってみればマイルがギリギリだった、という戦績だった2015年でした。

主戦といえる岩田騎手が今回は騎乗。前回、 戸崎騎手で逃げた結果6着と古馬相手にマズマズといえる結果を出しての今年初戦。本賞金は高松宮記念、 ヴィクトリアマイルともに足りている馬とはいえ、 ここ数戦の惨敗はそろそろピリオドを打ちたいことでしょう。

そういった意味で負け続きにピリオドを打ちたいG1馬がもう1頭今回出走します。ミッキーアイルです。主戦の浜中騎手が負傷離脱中のため、今回誰が選ばれるのかな、と注目していましたが、まさかまさかといえるあの騎手が起用されました。

松山騎手です。コーリンベリーとのコンビでG1ジョッキーの仲間入りを果たした栗東の若手の1人。とはいえ、後ろから松若騎手や加藤騎手が追いかけてきているので、もう若手とはいえないのかもしれません。

本番の高松宮記念も浜中騎手は間に合わないので乗れません。となると、本番も抱き合わせでの騎乗以来なんでしょうか。はたまた今回のみなのか。あるいは今回の結果で次乗せるかどうかを決めるのか。いずれにしても興味深い乗り代わりです。

そして最後に有終の美を飾りたい人馬がいます。小牧騎手とミッキーラブソングです。どちらも橋口厩舎には頭が上がらないのでは?と思えるくらいお世話になっている橋口調教師はついに引退を迎えます。

同じく引退を迎えるマツパクさんは、小倉大賞典でアルバートドッグで見事勝利。皮肉なことに結果的にその花を添えたのは2着ダコールの小牧騎手でした。そして、印がついている馬の中で本賞金が高松宮記念に向けて不安なのもまたミッキーラブソング。ここは最低でも2着がほしいところ。

テン乗りの松山騎手が先行するところを、後ろから小牧騎手が虎視眈々と狙う、という面白いレースが見られそうです。