【阪神大賞典2016有力馬】ハーツクライ産駒ならではの成長力に期待のシュヴァルグラン

天皇賞・春(G1)に向けての前哨戦・阪神大賞典が日曜日の阪神で開催される。

上位人気に支持されそうなのが4歳馬のシュヴァルグラン。11戦4勝2着3回の素質馬であり、2歳時と3歳春まではクラシックを目指していた馬の1頭であるが、京都2歳ステークス(G3)3着など安定感のある成績は残していたものの、賞金加算をするまでは至らずに、悔しい思いをした。

京都新聞杯(G2)で8着に敗れると陣営はクラシックを断念、夏場を休養に充てた。この休養が完全に良い方向に出たのか、8月末の札幌開催で復帰戦で2着に好走すると、その後は3連勝でオープン入り。前走の日経新春杯(G2)では結果は2着だったものの、1番人気に支持されるまでに成長した。

夏場に復帰してからの成績は【3-2-0-0】。3歳春までは【1-1-2-2】という戦績。安定感は元々あった馬だが、それに加えてしっかりと勝ち切るだけの力をつけている。

ハーツクライの産駒であり、代表的なところでは、ジャスタウェイやワンアンドオンリーがいる。ジャスタウェイも、3歳の時はダービー(G1)11着など大舞台では少し足りない馬だったが古馬になって覚醒した。

ワンアンドオンリーに至っては、単勝51.5倍の10番人気12着のデビュー戦から、最終的にはダービーを制覇するまでの馬に成長している。一度、成長を始めると、あれよあれよという間に頂点にまで上り詰めるという特徴がある、父・ハーツクライの力を武器にシュヴァルグランが天皇賞戦線のトップの座を虎視眈々と狙いにいく。注目の阪神大賞典となりそうだ。