【JRA天皇賞春2025予想】血統とロマンで買うならこの馬!青森産の星ハヤテノフクノスケ

京都競馬の日曜メインは「天皇賞春」が開催。平地G1競走の中では最長距離を誇り、勝ち切るには絶対能力が不可欠なレースだ。実際、歴代の勝ち馬を見ても名馬ばかりが並ぶ。今年は阪神大賞典を制したサンライズアースや23年の天皇賞春の覇者であるジャスティンパレスなどの有力馬が揃った。
そんな中、注目しているのが、ウインバリアシオン産駒の4歳馬ハヤテノフクノスケだ。父ウインバリアシオンは、三冠馬オルフェーヴルと同期で、ダービー・菊花賞ともに2着。古馬になってもG1で善戦を続けたものの、結局タイトルには手が届かなかった。その産駒から、初めて中長距離G1に駒を進めたのがハヤテノフクノスケという存在になる。
加えて、ハヤテノフクノスケは青森県産という異色の出自も持つ。かつて北海道と並ぶ馬産地だった青森だが、近年は目立った活躍馬が出ていない。そんな中でG1に出走するだけでも快挙だが、今回はその舞台で勝利を目指す。地方から中央、そして頂点へ。ストーリーとしても応援したくなる要素が詰まっている。
もちろん、G1に出走するだけでは意味がない。勝たなければならない。父が果たせなかったG1制覇に挑むこの一戦、ハヤテノフクノスケにはその資質がある。3走前の菊花賞では後方からの競馬となり、位置取りに苦しんだ中での8着。上位馬とは僅差で、展開次第では着順がさらに上だった可能性も高い。しかも、そのレースの6着馬は後にドバイシーマクラシックを制したダノンデサイル。2着のヘデントール、4着ショウナンラプンタ、5着ビザンチンドリームも、今回の天皇賞で上位人気が予想される強豪揃いだ。
そうした馬たちが賞金を積み上げてオープン戦線で活躍してきた一方で、ハヤテノフクノスケは2勝クラスからのスタートだった。そこから連勝で駆け上がり、再び同じ舞台に戻ってきた。積み上げてきた実績は浅くとも、素質では一歩も引けを取らない。
春の天皇賞は、スタミナと精神力、そして血統の背景が試される舞台。青森の星として、そして“父の無念”を晴らす存在として、ハヤテノフクノスケがG1の頂点に立つ瞬間を見届けたい。夢とロマンが詰まった走りを、大いに期待したい。