近藤英子×ミルコ・デムーロ再集結。昨年のやり残しを回収できるか?

デムーロ騎手とルメール騎手、同じ外国人ジョッキー同士で勝ちを量産しているという点から一括りにされることの多い彼らですが、レイデオロ、ソウルスターリング、メジャーエンブレムといった自身が育ててきたとも言える馬たちとG1制覇をしていくルメール騎手に対して、実績を見込まれての乗り替わりで結果を出していくデムーロ騎手といったイメージがあります。

かと言って、全てが全てそういったケースではありません。現在長い休養中のアドミラブルは昨年アザレア賞、青葉賞と連勝し自身でダービーへの道を切り開いた馬でした。青葉賞勝ち馬から初のダービー馬かと期待されましたが3着に惜敗後、現在まで休養がつづいています。

近藤英子オーナーにとってもヴィクトリー以来ひさびさの牡馬クラシック制覇のチャンスだっただけに、次こそはの思いが強かったのかもしれません。今年も栗東・音無厩舎管理のフランツがデムーロ騎手を起用して日本ダービーに挑みます。母の母にはグレースアドマイヤということでヴィクトリー、リンカーンの甥にあたり、アドミラブルとは従兄弟の関係になる、オーナーの思いがたっぷり詰まった血統です。

先月4日のアルメリア賞を3番人気で勝利し現在3戦2勝。皐月賞トライアルは使わず調整し、ダービーへもトライアルではなく京都新聞杯をステップとして向かう模様です。先述の通り青葉賞からはダービー勝ち馬も出ておらず、京都新聞杯のほうが日本ダービー制覇には近いというのがこれまでの歴史を見るとわかります。収得賞金不足のため2着以内でなければダービーは出走から難しい状況ですが、実績の多い血統に無類の勝負強さを誇るジョッキーの組み合わせです。アドミラブルで叶わなかった夢を叶えるべく、ぜひ頑張ってもらいたいですね。