【青葉賞2025予想】攻略のヒントは“先行力”と“騎手力”にあり?浮上した注目の4頭

春のG1シリーズの谷間となる今節、土曜メインは東京競馬場でダービートライアルの「青葉賞」が開催。馬にとってはクラシック戦線への関門であり、競馬ファンにとってはゴールデンウィークの過ごし方を占う一戦でもある。
近年の青葉賞では、かつて安定していた1番人気や3番人気の信頼度が低下傾向にある。特に1番人気馬が馬券に絡んだのは過去3年で2年前の1度だけ。3番人気に至っては、ここ3年連続で馬券圏外に沈んでいる。もし今年も結果が伴わなければ、人気順をそのまま信頼するのは危険という評価に傾くだろう。
その一方で、頭角を現しているのが2番人気の馬たち。過去3年で【2着・2着・1着】と安定した成績を残しており、馬券の中心に据える価値は高い。この2番人気に騎乗していたのが、川田将雅、松山弘平、武豊といった日本を代表するジョッキーであり、同時期にルメールやモレイラといった外国人騎手も上位に食い込んでいる。青葉賞では馬の能力だけでなく、騎手の力量も極めて重要な要素となっている。
データ面で重視すべきは、前走で人気に支持されて勝ち切っているかどうか。高いレベルの相手に挑んで4着までに入っていれば、見限るには早い。また、若駒同士の争いだけに距離経験は大きなプラス材料。昨年は7番人気の馬が勝利したように、内枠の馬に有利な傾向はあるが、2・3着には外枠の馬も絡んでおり、馬券のヒモには枠を問わず注意が必要だ。
東京芝2400mは一見差し馬有利のように見えるが、連対を狙うなら前で競馬ができる馬が有利。直線勝負一本の馬は、3着が精一杯のケースが多い。
こうした要素を踏まえ、注目したいのは以下の4頭。
ゲルチュタールは、前走の阪神芝2400mで好位から押し切る競馬を見せた。デビュー戦も番手から抜け出す内容で勝利しており、先行力は折り紙つき。東京コースとの相性も良く、8年ぶりの中央重賞制覇を狙うシュタルケ騎手の手綱にも注目が集まる。
ファイアンクランツは、札幌2歳Sで3着、東スポ杯2歳Sで4着と重賞で堅実な成績を残す素質馬。勝ちきれないレースが続いているが、今回はモレイラ騎手との新コンビで一変を狙う。ニッポン最終騎乗日で有終の美を飾るか。
エネルジコは、2戦2勝でルメール騎手への乗り替わり。いずれも上がり最速の脚で差し切っており、決め手は抜群。ただし、1800mまでの経験しかなく、初の2400mがカギとなる。
アマキヒは、前走の1勝クラスで早めに動いてのマクリ勝ち。早仕掛けがハマればこのメンバーでも通用する。すでに東京2400mで3着に好走した経験があり、地力は証明済みだ。
若駒たちがダービー切符をかけて争う青葉賞。騎手の腕と馬の適性、そして展開読みが的中の鍵を握る一戦となる。