【マイラーズカップ2025予想】7歳の遅咲きホウオウリアリティ、旋風を巻き起こすか

日曜の京都メインはマイラーズカップが行われる。安田記念を目指す関西の実力派マイラーが集結する重要な一戦であり、例年ここで好走した馬は本番でも好成績を残している。今年は出走頭数がわずか10頭とやや寂しい印象だが、そのぶん少頭数のレースならではの立ち回りや展開の妙も大きく影響しそうだ。
注目したいのは、モーリス産駒の7歳牡馬ホウオウリアリティ。今回で38戦目となるタフなベテランで、出走メンバー中最多出走数を誇る。注目すべきは前走、初めて挑んだマイル戦・六甲ステークスで見せた走りだ。それまでの36戦はすべて1800m以上の中長距離戦だったが、初のマイルで後方から鋭く差し込み、上がり3ハロン2位の脚を使って5着に食い込んだ。
これまで中距離戦でまったく結果が出せなかった馬が、マイル戦で一変した点は大きな意味を持つ。5歳秋にようやく3勝クラスを勝ち上がってオープン入りを果たしたものの、以降8戦して5回が二桁着順、掲示板に載ったのもそのマイル戦1度のみ。だが血統を見れば納得で、父は名マイラーのモーリス、母父もマイル巧者のフジキセキ。初挑戦で適性を示したことは偶然ではない。
今回は初マイルからのいきなりのG2挑戦となるが、出走10頭中4頭は前走の六甲Sと同じ顔ぶれ。決して格上相手という印象はなく、むしろ初マイルで見せた内容を踏まえれば、上積みを期待できる立場にある。
デビューから積み重ねてきたキャリアと精神力はここでも武器になる。脚質的にも少頭数の流れが味方すれば、前走以上の結果も十分見込めるだろう。マイル戦2戦目となる今回は、血統が示す真の適性がさらに発揮される可能性が高い。
遅れてきたマイラーではあるが、ついに重賞の舞台で輝きを放つかもしれない。