ジャパンカップの空洞化

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海外のトップホースが出走対象としなくなって久しく、外国馬自体がほとんど出走しなくなっているジャパンカップだが、賞金を増額しても状況は変わらないようで、しかも今年は日本馬からもスルーされ、日本最高峰のレースとしてはかなり寂しいメンバーになった印象がある。

オルフェーヴルを最後にダービー以降タイトルのとれないダービー馬が続いていることなどもこうしたメンバー構成になる一因としてあるが、そのオルフェーヴルもラストシーズンは凱旋門賞後JCをパスして有馬記念へ向かったし、今年同厩の菊花賞馬もJCをパスして有馬記念へ向かうようで、今年のダービー馬は来年まで休養だとか。

日本の検疫の問題などもあるのだろうが、凱旋門賞のあと元気にタイトスケジュールをこなし世界を転戦している外国馬を改めて見ると日本馬のこのような状況は寂しくも感じる。

一方、今年は外国馬だけでなく日本馬もJCより香港へ向かう馬が多く香港のメンツが凄いことになりそうである。

日本でも2000m路線と2400m路線がより鮮明に分かれてきたかとも感じるし、近年の2000mと2400mの需要・価値の差という気もするが、凱旋門賞と英チャンピオンSのようにジャパンカップと香港Cはその年の路線のタレント次第でどちらのメンバーレベルが上で下でということになっていくことが予想される。

そういう意味では今年は香港のほうがレベルは上だし、香港の馬券が買えるのは非常に楽しみである。