【スプリングステークス2025予想】皐月賞への登竜門、好走データに該当した2頭をピックアップ

今週日曜日、中山競馬場のメインレースは、芝1800mで行われる3歳オープンのG2・スプリングステークス。3着以内の馬には皐月賞への優先出走権が与えられる重要な一戦で、今年は12頭立てでの開催が予定されている。
過去10年の実績を振り返ると、2015年の勝ち馬キタサンブラック(菊花賞馬)や、2018年の2着馬エポカドーロ(皐月賞馬)といったクラシックホースを輩出。ただ、2018年以降はクラシック勝ち馬が出ていない状況が続いている。
とはいえ、このレースを経て古馬になってから大きく成長を遂げた馬も多い。香港でG1制覇を成し遂げたウインブライト、マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオ、大阪杯を勝利したベラジオオペラ、そして今年の中山記念や昨年の毎日王冠を制したシックスペンスなど、名馬への足がかりとなるレースであることに変わりはない。今年も将来が楽しみな素質馬が現れるか、期待が高まるところだ。
データ面では、過去10年で1〜3番人気が揃って連対を外したのは2016年の一度のみ。基本的には上位人気馬が安定した成績を残している。しかし、昨年2着のアレグロブリランテ(ブービー人気)や、2019年2着のエメラルファイト(10番人気)のように、人気薄の伏兵が絡むケースも散見されるだけに、穴馬の激走にも注意を払いたい。
今年の注目馬のひとつは、先週舟山騎手のJRA初勝利をアシストしたレーヴブリリアント。連闘で鞍上がルメール騎手に替わるとなれば、一気に浮上する可能性もある。データ的な裏付けが難しいタイプではあるものの、鞍上強化による上積みには期待したいところだ。
さらに、新馬戦と1勝クラスを連勝している馬の成績は【3-1-0-0】と好相性。この条件に該当するのは、今年はマテンロウバローズのみ。シンザン記念の勝ち馬で兄のマテンロウオリオンを持つ血統背景の魅力も見逃せない存在だ。なお、新馬戦・ひいらぎ賞を連勝していたデンクマールも本来なら出走予定だったが、心房細動により無念の回避となったのは残念なニュース。
例年、上位人気馬が安定した成績を残すスプリングステークス。今年の勝ち馬が皐月賞でどんな走りを見せるのか、未来のスター候補の登場に期待したい。