【兵庫チャンピオンシップ2025予想】中央勢vs地元エース、カギは“持ち時計”と“地元適性”

ゴールデンウィークの地方交流重賞の目玉として、羽田盃に続いて注目を集めるのがJpn1「かしわ記念」である。その直前、5月1日(木)には園田競馬場で、ダート1400mの3歳限定Jpn2「兵庫チャンピオンシップ」が行われる。

昨年からのダート路線再編により、本レースは距離が1400mへと短縮され、3歳短距離路線における春の頂点を決める一戦として位置づけられている。1着賞金は5000万円と高額で、全国4ブロックで実施されたトライアル「ネクストスター賞」を勝ち抜いた地方馬たちが、中央勢と雌雄を決する舞台となる。

距離短縮後初の開催となった昨年は、中央所属のエートラックスが3連勝で制覇。今年も中央から有力馬2頭が出走を予定している。

まず注目すべきは、今回と同じ園田ダート1400mで行われた昨年の兵庫ジュニアグランプリを制し、全日本2歳優駿でも2着に好走したハッピーマンである。今年はヒヤシンスステークス・9着、京浜盃・8着と結果を残せていないが、得意の1400mに距離が戻る今回は、持ち前のスピードが生きる展開が予想され、巻き返しが期待される。

もう1頭は、昇竜ステークスを勝ち3連勝中のマテンロウコマンド。母は芝短距離で活躍したダイアナヘイローで、血統的な裏付けも十分。芝では結果を出せなかったが、ダート転向後は適性を発揮し、3連勝はいずれもダート1400mで挙げたもの。距離適性には不安がなく、勢いもある。ただし、今回は初の地方交流戦であり、小回りの園田コースへの対応が課題となる。

地方勢から注目すべきは、兵庫ユースカップ勝ち馬であり、ネクストスター西日本でも2着に入ったエイシンハリアーである。兵庫移籍後は5戦して3勝2着2回と安定した成績を残しており、地元コースでの信頼性は高い。中央勢に人気が集まる中、単勝オッズ次第では馬券的妙味を備える存在といえる。

春の3歳ダート短距離王を決める兵庫チャンピオンシップ。中央の実力馬に対して、地元のエースがどこまで食い下がれるかが最大の見どころとなる。