【兵庫女王盃2025予想】先行力あるJRA勢が好走傾向!地方馬の反撃はあるか?
3日(木)に園田競馬場で行われるのは、ダート1870mで実施される4歳以上牝馬限定のJpn3「兵庫女王盃」。今年で第2回目の開催となる。
2023年までは大井競馬場で「TCK女王盃」として1月下旬にダート1800mで実施されていたが、2024年にエンプレス杯が古馬牝馬路線の春の頂点に位置づけられたことを受け、クイーン賞が2月に移設され東日本のステップ競走となり、兵庫女王盃が西日本のステップ競走として新設された。西日本で開催される唯一の牝馬限定ダートグレード競走として注目を集めている。
園田競馬場のダート1870mは向こう正面からスタートし、コースを約1周半するレイアウト。昨年の第1回では、3番人気のライオットガールが先手を取って押し切り勝ちを収めた。2着には2番人気のアーテルアストレア、3着には1番人気のサーマルソアリングが入り、中央勢が上位を独占。地方所属馬の最先着は、大井競馬のキャリックアリードの4着だった。逃げ・先行馬が有利で、中央勢が強さを見せるレース傾向となっている。
今年は、昨年の勝ち馬ライオットガールが連覇をかけて出走を予定。ここ2戦はレディスプレリュード5着、JBCレディスクラシック・4着と堅実な走りを見せているが、年明け初戦として予定していたクイーン賞を出走取消となり、順調さを欠いている点が気がかりだ。
対抗馬として注目されるのは、JBCレディスクラシックで3着に入りライオットガールを先着したテンカジョウ。明け4歳の同馬は、年明け初戦のクイーン賞で3着に入り、2着馬とはわずかな差だった。今回は昨年のマリーンカップ以来の勝利を目指す一戦となり、逆転の可能性も十分にある。
また、昨年のこのレース2着馬アーテルアストレアも出走を予定。当初はフェブラリーステークスを引退レースとする予定だったが、主戦の菱田裕二騎手と最後のレースを迎えたいとの意向で参戦。フェブラリーステークスでは9着に敗れたが、相手関係が楽になる今回は有終の美を飾れるか注目される。
地方勢では、兵庫競馬所属のサンオークレアが安定感のある成績を残しており、昨年のブリーダーズゴールドカップでは4着に入るなど中央馬相手にも健闘。しかし、今年も中央馬優勢の構図は変わらず、地方勢が食い込むには展開の助けが必要になりそうだ。
今年もJRA勢はいかにも強力だが、地元も主力勢が顔をそろえた。激しい戦いを期待したい。