安田記念、一番人気で勝利できたら真の大物?

競馬の競走では何番人気で出走しようが勝利さえすれば勲章はついてきます。しかしながら、今週の安田記念は“一番人気”で勝利することに意義があるのではないかと思われるレースになっています。

過去10年、一番人気で勝利した馬を見ると2009年ウオッカ、2013年ロードカナロア、2014年ジャスタウェイ、2015年モーリスといずれ劣らぬ超名馬が揃っています。一方で、ここ2年は伏兵と言える8番人気のロゴタイプ、7番人気のサトノアラジンが勝利しましたが、その後の戦績はG1馬としては今ひとつ物足りないものとなってしまいました。スターホースには大舞台を一番人気で勝つ高度な安定感が求められるということでしょう。

今年は混戦といえるメンバーが揃いました。今年の大阪杯勝ち馬のスワーヴリチャードに、マイルG1連勝を狙うペルシアンナイト、牡馬相手の東京芝マイルを東京新聞杯で経験済み、ヴィクトリアマイル2着から挑むリスグラシュー、マイラーズC勝ち馬のサングレーザー、そしてドゥラメンテ・キタサンブラック世代第三の矢リアルスティールと、誰が勝っても不思議ではない馬たちが上位人気を形成することになりそうです。

伝説のマイラー、タイキシャトルも輩出した伝統の一戦。一番人気になるのはどの馬か、もし勝つようであれば今後の展望なども期待できます。観戦の際は頭の片隅ででも意識してみてください。