【目黒記念2025予想】ハンデ57.5kgでも問題なし?アドマイヤテラ確勝級か

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昨年の菊花賞で3着に入った実績が光るアドマイヤテラ。外枠からのスタートで出遅れ、序盤は後方に控える形となったが、向正面で中団の外に進出し、早めのスパートを仕掛けた。直線では一時先頭に立つ場面もあったが、アーバンシックに抜け出され、ゴール前ではヘデントールにも交わされての3着。それでも、鞍上の指示にスムーズに応じる操縦性の高さや、最後まで脚を使い切る粘り強さは高く評価できる内容だった。

特に2着のヘデントールは、その後天皇賞を制した実力馬。その馬とハナ差の接戦を演じたことからも、アドマイヤテラのG1級の潜在能力は十分に証明されたと言える。着順以上に価値のある一戦だった。

続く前走の大阪ーハンブルクCでは一転して好位につけ、直線では前の2頭の間を割るように抜け出して快勝。菊花賞の3着がフロックでなかったことを明確に示した。6か月ぶりの実戦で馬体重は12kg増だったが、動きに重さは見られず、しかも道悪にも難なく対応。半年の休養で馬が心身ともに成長していることが窺えた。

今回は実績上位の立場で、重賞ウィナー級と見られてもおかしくない存在だが、菊花賞3着やオープン勝ちの内容が評価された結果、ハンデは57.5kgとやや見込まれた印象。さらに、休み明けでタフな馬場を走った直後だけに、反動が懸念される点もある。

しかし、今週は雨が続いており、馬場状態が渋る可能性が高い。速い時計の決着や瞬発力勝負よりも、持久力を問われる競馬になれば、この馬には好都合。加えて、初挑戦となる東京2500mの舞台も、スタミナを武器とする同馬には歓迎の条件だ。左回りも中京で勝利しており問題ない。

初の関東圏輸送や見込まれたハンデなど克服すべき課題はあるものの、それ以上に勝ち切るだけの素地は十分に整っている。重馬場、距離、成長力といった要素が噛み合えば、ここでも堂々たる主役を演じる可能性は高い。挑戦ではなく、真価を示す戦いとなるだろう。