【NHKマイルC予想2025】先行有利のメンバー構成!アドマイヤズーム確勝級か?
主役は朝日杯フューチュリティステークスの覇者、アドマイヤズームで間違いない。
朝日杯FSではスローペースの流れを番手からスムーズに追走し、不利なく抜け出す完璧な競馬で快勝。2着馬ミュージアムマイルに0秒4差をつける内容だった。さらに、そのミュージアムマイルが皐月賞を制したことで、アドマイヤズームの勝利価値は一段と高まったと言える。
前走のニュージーランドトロフィーでは、ハイペースの展開を外から早めに進出する形。最後はクビ差交わされて2着に甘んじたが、内容としては十分評価できる。むしろ、あの展開で先行して残したこと自体、地力の証明である。
この馬の強みは、スタートからしっかり前へ出していける先行力と、コーナーでの立ち回りの巧さ。すでに中山や京都といった癖のあるコースでも結果を出しており、舞台適性の幅も広い。ただし、今回が初の東京コースとなる点は未知数。しかし、東京芝1600mは最初のコーナーまでが長く、先行馬にとって位置取りがしやすいコース形態。また、長い直線もスピード持続型のこの馬にはプラス材料となるだろう。
2走前はスローの前残り決着、前走は持続力が求められるハイペースと、異なる条件下でも強い競馬を見せており、対応力の高さも魅力だ。ただし、父モーリス、母父ハーツクライという血統背景から考えても、極端な瞬発力勝負はやや不安が残る。
例年、NHKマイルカップは前半600mが速く流れ、淀みのないラップで持続力とスピードの総合力が問われるレースになる。そのため、瞬発力に秀でた差し・追い込み馬が注目されがちだが、今年は逃げ馬はおろか、全体的に先行馬の層が薄い。これは、先行して速い上がりを使えるアドマイヤズームにとって、絶好の条件だ。
前走でハイペースを先行して2着に粘った内容からも、今回のメンバー構成ならより楽な競馬が見込める。能力上位は明白であり、展開の恩恵も大きい。左回りさえ克服できれば、ここでG1・2勝目を挙げる可能性は極めて高いと断言できる。