【ヴィクトリアマイル2025予想】瞬発力勝負ならアスコリピチェーノ、得意の東京1600mで重賞連勝へ
前走のサウジG2・1351ターフスプリントで見事な差し切り勝ちを収め、海外重賞初制覇を果たしたアスコリピチェーノ。
3走前の京成杯オータムハンデまでオール連対と安定した成績を残していたが、2走前の豪州遠征・ゴールデンイーグルでは12着と大敗。ただし、この一戦は不利な外枠スタートに泣かされ、力を出し切れなかったと見るべきだ。続くサウジではウインマーベルをマークしながら絶妙な立ち回りで直線勝負に持ち込み、最後はきっちり差し切る完璧な競馬。実力の高さを改めて示した一戦だった。
2戦連続で海外遠征という厳しいローテーションをこなしながら内容の濃いレースを続けており、タフさと適応力の両面で高い評価ができる。今回休み明けでいきなりのG1戦と今回も楽な条件ではないが、実績・能力は別格の存在で、仕上がり具合によっては圧勝も十分に考えられる1頭と言って良いだろう。
1週前追い切りではWコースで3頭併せを行い、一杯に追われて6F82.4-1F11.0の好時計をマーク。2頭に2馬身先着し、調整も順調そのもの。まだまだ良化の余地は残しているが、能力は発揮できる状態にあると見て良さそうだ。
本来は末脚切れるタイプで、高い瞬発力が武器。3歳春のNHKマイルCでも2着に好走しているように、東京向きの印象が強く、牡馬相手のG1でも十分に通用するレベルにある。斤量も56kgなら極端なハンデとは言えず、特に不安材料は見当たらない。鞍上にはルメール騎手を迎え、信頼度も高い。
牝馬限定のG1であれば、よほどの不利がない限り崩れる姿は想像しにくく、堅実な末脚と総合力の高さからも軸馬として最適だ。ここはアスコリピチェーノを中心に馬券を組み立てるのがセオリーと言って良いかもしれない。