【きさらぎ賞予想2018】素質馬ダノンマジェスティ、過剰人気かホンモノか?

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昨年の皐月賞馬アルアインの全弟としても注目を集めるダノンマジェスティだが、新馬戦で見せた末脚は1頭だけスケールが違っていた。メンバー中最速の33.0秒の末脚は1頭だけ跳びぬけた数字。このレースで2番目に早い上りをマークした3着馬のボルティモアの34.0秒に、1秒もの差をつけたる快速ぶり。

2着馬に3馬身半差をつける圧勝の内容からも、きさらぎ賞では1番人気に支持される事が予想される。タイプは違えど現時点での完成度は昨年のアルアインと比較しても引けを取らないほどであるようにも感じる。

しかし、33秒台の上がりもありインパクトのある勝ち方で駒を進めてきたダノンマジェスティだが、この頃の阪神が高速馬場だったことや、掲示板に入った他の馬の多くがその後未勝利戦で負けている点、まだキャリアは一戦のみであるという点からも、過剰に評価するのは危険な一頭とも言えるだろう。

デイリー杯2歳S・2着とすでに重賞での好走実績があるカツジや、500万下のこうやまき賞・2着のグローリーヴェイズといったその他の有力馬に比べると、9頭の少頭数の新馬戦しか経験をしていないダノンマジェスティは経験値的には劣るかたちとなる。新馬戦の内容は確かに大物の可能性を十分感じさせる内容だったが、直線ではまっすぐ走れないシーンもありまだまだ粗削りな面がある。この時期はまだまだ経験値の差が大きく反映するということは覚えておきたい。

さらに、新馬戦で手綱を握った和田竜二騎手は先週の開催での不注意騎乗により騎乗停止に。乗り替わり予定の騎手は松若風馬騎手となっているが、音無厩舎も最近は積極的に良い馬に乗せており、成長が見込まれている騎手。鞍上弱化ということはないだろうが、乗り方の難しい馬なだけに松若騎手には技術的な面でも骨を折ることになりそうだ。

アルアインの全弟ということもあり期待を集める良血馬のダノンマジェスティ。前走は単勝オッズ1.4倍の期待に応える強い競馬を見せてくれたが、2戦連続で期待通りの競馬を見せてくれるか。素質馬の2戦目に注目だ。